●小柳友 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

小柳友 出演映画 ベスト10

 

若手若手と思っていたら、もう30代になっていたのですね。

 

1 ぼくたちと駐在さんの700日戦争

要するに「いたずら」の映画でして、高校生グループが、佐々木蔵之介演じる駐在さんにくだらない悪戯をしかけ、大人気ない駐在さんがむきになって仕返ししてくるという、たわいのない作品なのです。しかしそのたわいのなさが実に馬鹿馬鹿しくて、そしてどこなく微笑ましく、さらには駐在さんと高校生グループのライバル関係が実に絶妙に間合いで描かれているので、観ていて笑いっぱなし!子供対大人、民間人対権力、仲間対個人、いろんな意味合いを含んだこの構図が基盤となって繰り広げられ悪戯対決は、犯罪とかいじめのような現実社会の陰湿で悪意のこもった悪戯とは違い、あっけらかんと笑って許せてしまいます。悪戯する側には何の利益をもたらさないにも関わらず、次から次へと考え出される悪戯は、もしかすると似たようなことを昔したことがあるかもしれないと思わせるようなものばかり。時代背景が1979年ということで、今ほどいろんな面での規制もなく、もちろん携帯電話もインターネットもない、おおらかでのんびりした雰囲気もまた、そんな悪戯を笑って許せる雰囲気にしてくれているのかもしれません。いたずら7人組の一人として小柳友は出演。

 

 

2 大洗に星はふるなり

粗さはありますが、私は結構好きですよ。一人ひとりがかなり「濃い」演技なので、好き嫌いはあるかもしれませんが、大半が密室での会話劇なので、オーバーアクトは仕方ないでしょ。話の展開がかなり強引なのも、所詮コメディですから、これも良しです。ただ、脚本的には、やはり緻密さに欠けていたとは思います。男たちが密室で一人の女性とのことを語る……このことで二番煎じ的な印象を受けるのは承知の上での製作でしょうが、どうしても比較もされてしまいますよね。今回は、それぞれが語る話の内容が妄想・脚色・願望の積み重ねなので、どうしても「うーむ」とうならされるような計算づくの組み立てにはならないし、オチとしてもキレがやや足りない感じ。その点での物足りなさはあるかもしれません。ただ総じれば、観ている間中ずっと面白く観ることができましたし、いつ登場するか、いつ登場するのかと、じらしにじらして結局…ような展開にもまんまとはまってしまいました。楽しかったです。海の家に集まった5人組の一人が小柳友。

 

 

3 ハナミズキ

基本的にはアイドル映画ですが、なかなか侮れない情感のある作品になっていたと思います。余計なシーンを差し込んだりして変な受け狙いやご機嫌取りをすることもなく、極めて正攻法に作られ、そのあたりは好感が持てます。主演の二人も頑張っていたのではないでしょうか。特に新垣結衣は、高校生から海外で働く20代後半の幅広い年代をそつなくこなしていたと思います。1本の映画を背負って立てるぐらいにまで成長してますし、目立たないけれど演技の方もだいぶよくなっています。また生田斗真もお芝居自体は健闘していたでしょう。ただ、どう見ても都会を知らない田舎の猟師には見えないところが難点。キャスティングのバランスとして、あまりにも正統派の二人をカップルにしたところで、場合によってはかえって感情移入しづらくしてしまうこともあるのでいないでしょうか。しかしまあ、そこは結局はアイドル映画なので、この企画自体の限界なのかもしれません。全体としての出来栄えを見ると、おおよそ合格点以上のものはつれられるものになっていたと私は感じました。小柳友は生田斗真の友人役で出演。

 

 

4 アオハライド

かなりくすぐったいようなこそばゆいような、恥ずかしくなるようなくさい言動がいっぱいなのですが、青春=くさいはそういえば昔からのもの。映像が奇麗ですし、本田翼がとにかく可愛い!この子は表情が非常に豊かで、話を聞いている受けのシーンでもよく顔の筋肉が動いています。そして仲間がほんとうにいい奴で、これもまたくさい要素の一つ。冒頭にあった仲間からの総スカンはどうした?勉強も少しはしろ!校内でこんなどうどうとキスしちゃうの?とか突っ込みどころも満載なのですが、タイトル通りの青春期の青臭さのようなものが全編を支配していて、なんか懐かしかったです。東出昌大の兄である担任教師役で小柳友は出演。

 

 

5 クローズZERO

ここまで思いっきり現実からかけ離れて別次元でのバイオレンスを見せてくれると、結構楽しめてしまうものですね。三池崇史の破天荒さが原作とうまくマッチして、いい方向に作用したように思います。「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」の失敗を、多少取り戻したでしょうか。高校を舞台に借りた戦国武士の勢力争いごっこ、あるいは暴力団の抗争ごっことでもいうのでしょうか。現実にこんなことが毎日起きていたら、逮捕者は続出するやら、校舎は破損して使えなくなるやら、マスコミは押しかけるやらで、学校の存続さえできるわけがないのですが、観ている間はそんなことを考える隙も与えないほどの勢いで、男子の熱い力の応酬が繰り広げられます。そこにヤクザも絡んでの力争いは、分かっていてもワクワクさせられました。

 

 

6 カラスの親指

観る前は、ちょっと長く感じるかなと思ったのですが、飽きることなく最初から最後まで楽しむことが出来ました。詐欺師を主人公にした映画では、よく観ている者をも最後に騙して「あっ」と言わせるということがありますが、この映画も確かにそのひとつといえるでしょう。劇中に出てきたまさに「コンゲーム」映画ではあります。ただし、ただ騙されてスカッと「やられたなぁ」で終わるだけでなく、その背景にある状況や動機というものに、しんみりとさせられるというのがこの作品ならでは。原作を読んではいませんが、道尾修介ということであるなら、原作がまずは面白いものであったというのが、映画としての面白さにつながった一番の要因なのでしょうね。で、能年玲奈さんですか。また新しい有望な女優さんが出てきましたね。石原さとみ演じる姉妹の姉の彼氏が小柳友。

 

 

7 阪急電車 片道15分の奇跡

なかなかこうした群像映画を映画としてまとめるのは難しいのですが、手堅くまとめていたと思います。わりと平坦に流れる原作に、若干の脚色を加えることで物語性を強くしたことが奏功したのではないでしょうか。悪い人間(DV彼氏とおばちゃん軍団、あと小学生の女の子たち)といい人間(それ以外)が明確に色分けされているので、観る方としては感情移入しやすいですし、裏を読む必要もないので、非常にすっきりと見やすい作品になっていたと思います。戸田恵梨香演じる女子大生のDV彼氏を小柳友が演じています。

 

8 ヒートアイランド

話の組み立ては面白いです。意外な部分での人と人との接点、そして何よりも転々とする強盗して奪った金の行方、そういった要素が複雑に絡まって最後にまとまる展開は、なかなか凝っていて楽しいものがあります。ただその面白い話を映画化したときに、それをうまく生かした出来栄えになっていたかというと、もうひとつなのです。その大きな理由は、私が思うにはキャスティングにあるように思います。全体的に軽いのです。もちろん、これはコメディなので、それを前提としてキャスティングになるのは分かるのですが、しまるところが一つもないのです。やくざや強盗たちにはベテランの名前の知れた俳優が配されてはいるのですが、やくざや強盗の役としては、いくらコメディとしても重みにかけるのです。やくざや強盗犯に対するとすれば、やはり緊張感は、いくらコメディとはいえ必要だと思うのですが、そのあたりがほとんど感じられなかったので、せっかくのこの面白いストーリーにワクワクドキドキ感が薄れてしまったように思います。その点がちょっと残念でした。ストリートギャングチームの一員として小柳友も出演。

 ヒートアイランド

 

9 クローズZERO

冷静に見るとこんな高校なんてあり得ないのですが、三池監督らしく力技でもっていく作りは前作同様。登場人物も多く賑やかな喧嘩っぷりは、それなりに面白く観られました。でもありえねー

 

 

10 娼年

AVと見間違うようなシーンが多くあり、とにかく一皮も二皮もむけたいという松坂桃李の意欲が前面に出た作品となっています。生々しいセックスシーンや音に、ショックを受けるファンも多いのではないでしょうか。男娼という職業に就く中で、成長をしていく主人公に、どこまで共感できるかというところにかかっているともいえるでしょう。最後に明かされる真実の告白もかなりのもの。ホストクラブで働く主人公の同級生役で小柳友は出演。