●桐谷健太 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

桐谷健太 出演映画 ベスト10

 

紅白に出て歌ったり、CMは長く続くシリーズになったり、

多方面で活躍中、

そろそろ中堅に差し掛かってきたところでしょうか。

 

1 くちびるに歌を

合唱をテーマにした映画では、やはり合唱シーンがひとつのハイライトになりますし、そしてこの映画もそうだったように観ている者の心を揺さぶる力が合唱にはあるのですね。東京から逃げるようにやってきた主人公は常に不機嫌そうなのですが、離島に住む中学生たちの素直で純粋な思い、そして問題を抱えながらも前向きに生きている姿には、心を動かされないわけがないでしょう。少しずつ固かったガッキーの表情がほぐれていく様子を見ていると、やはりほっとするものがありました。好きだから歌う、好きだから弾く…そんな原点に帰らせてくれる力が、離島の島の子供たちにはあふれていたのです。派手ではないですが、そんな大人も子供もみんな悩みながらも、周りの人々と助け合ったり触れ合ったりする中で、人間としてひとつまた成長していく様子を丁寧に描いた好感度の高い作品になっていました。中学校教師の役で桐谷健太は出演。

 

 

2 ひゃくはち

補欠の選手にスポットを当てた映画というのがまず面白かったです。普通、最初は補欠であっても次第に実力を認められてのし上がって行き、最後は大勝利を得るという王道パターンをたどっていくものなのですが、この映画の2人の補欠選手は、自分たちの実力も理解し、補欠なら補欠なりの目標に向かって日々努力を続けていくのです。高校野球における補欠選手の目標、それはすなわち、ギリギリでもなんでもとにかくベンチ入りのメンバーに選ばれること。自分より実力のある下級生の登場に怯え、監督には袖にもかけられず、それでも日々野球に打ち込んでいる姿には、損得勘定や打算だらけの社会の中に身を置いていて普段忘れているようなことを、久しぶりに思い出させてくれたような思いです。たとえ一流選手でなくても、 自分なりの目標を立ててそれに向かって精進することの素晴らしさ、うーん、いいですね、青春って。桐谷健太はコーチ役。

 

 

3 僕の彼女はサイボーグ

この映画は綾瀬はるかにつきるでしょう。綾瀬はるかと小出恵介二人がほとんど出ずっぱりの作品、彼女を鑑賞するには最高の映画のように思います。感情の表れない表情、機械のような動き、そして抜群のスタイルを包む宇宙服のような未来、とにかくスクリーンいっぱいに映し出される彼女を観ているだけでも満たされてしまうぐらい。それこそ「お人形さん」のようでした。話自体は、未来と今を行き来するサイボーグとの恋を描く「ありえない」ラブ・コメディなのですが、彼女がそれを演じることで、不思議と「ありえる」ように思えてしまうのです。桐谷健太は大学の同級生を演じています。

 

 

4 アウトレイジ ビヨンド

北野得意のヤクザものではありますが、今までの作品の中で最も北野らしさが希薄な、大衆向けでスマートなエンタテイメント映画であったと思います。その「らしさ」の消滅がいいか悪いかは好みによるとは思いますが、どことなく寂しさを感じる一方で、商業映画監督としての引き出しの広さを認識させられた思いでもあります。北野映画としてはかなりスピーディにストーリーが展開され、いつも見せてくれる意味深な「間」も、極力排除。登場人物がこれだけ多くても、今作ではいつも以上にすっきりと分かりやすく見せてくれました。「らしさ」はなくても、娯楽映画としては充分に楽しめる映画です。組の若い衆の一人として桐谷健太は出演。

 

 

5 バクマン。

分かりやすく観やすい映画にまとめられていたという印象です。漫画家になるための道を簡単に説明したり、編集部の様子を見せたりと、漫画界の厳しさのようなものも一般のように伝わるようにしながら、一方で漫画界にも友情や人情が存在する「悪いところでもないよ」的なアプローチも忘れず、コミック原作らしく、漫画愛に満ちた作品となっています。実際に高校生が勉強そっちのけで締切に追われる連載に対応できたり、連載を持っている漫画家が別の漫画家の手伝いをしたりと、やや現実的にはないだろうなという部分もないわけではないですが、挫折を繰り返しながらも、前へ進んでいこうとする2人の姿には、ついつい応援したくなるものがありました。爽やか青春コメディ。新人の漫画家役で桐谷健太は登場。

 

 

6 クローズZERO

ここまで思いっきり現実からかけ離れて別次元でのバイオレンスを見せてくれると、結構楽しめてしまうものですね。三池崇史の破天荒さが原作とうまくマッチして、いい方向に作用したように思います。高校を舞台に借りた戦国武士の勢力争いごっこ、あるいは暴力団の抗争ごっことでもいうのでしょうか。現実にこんなことが毎日起きていたら、逮捕者は続出するやら、校舎は破損して使えなくなるやら、マスコミは押しかけるやらで、学校の存続さえできるわけがないのですが、観ている間はそんなことを考える隙も与えないほどの勢いで、男子の熱い力の応酬が繰り広げられます。そこにヤクザも絡んでの力争いは、分かっていてもワクワクさせられました。全体的にコメディよりの味付けで、おどろおどろしさがなく、しかもヤクザの世界にいーついても、冷酷非道だけでない、人情の通じる世界として描いているのが、好感を持てるところでありました。山田孝之24歳子持ち、小栗旬24歳、高岡蒼甫25歳、桐谷健太27歳による高校生映画…うーむ。

 

 

7 ビジランテ

欲望にまみれた人間の汚い部分ばかりが表に出て、その欲望を満たすためにはなんでもするという厭らしさが満載の映画です。ほんとうにどいつもこいつもひどい奴らばかりなのですが、唯一人のために行動をしようとして銃弾を受けた桐谷健太演じる三男に、どこか人間の心が残っているのを感じただけでした。特に権力を持っている市議会議員の重鎮はひどく、あらゆる手を使って、ショッピングセンター立地のための土地を手に入れようと裏に手をまわし、平然と殺人まで、それも自らの手を汚さずに犯してしまう始末。そしてその重鎮に取り入られようと必死な次男、その妻もまたさらに輪をかけて裏工作に余念がない。やくざの連中はいうまでもないし、中国人との騒動もまた両者ともひどいありさま。長男は長男で、気に入らない者にはすべて暴力で解決しようとする男。そんな奴らばかりなので、観ていて胸糞が悪くなるばかりなのですが、唯一女性を守り、兄弟を守ろうと一生懸命な三男に感情を移入させてしまうのは当然の成り行き。その彼の手のひらに穴をあけたり、無理な命令でにっちもさっちもいかなくさせたり、そして最後は銃弾まで浴びせられるなど、とにかく痛々しい姿がまた、観ていて辛くなるほど。けっして気持ちのいい作品ではないのですが、それでいてどこか応援したくなるそんな作品ではありました。桐谷健太は三人兄弟の三男。

 

 

8 オカンの嫁入り

物語自体はテレビの単発ホームドラマ的な企画にありそうなものなのですが、お墨付きの演技派の母娘2人に、見かけによらない好青年が意外にぴったりはまった桐谷によって、好感の持てる映画らしい作品にまとまったと思います。特異な設定も、わざとらしさがない自然な会話でクリア、頑なな娘の気持ちが次第にほぐれていく様子がスムーズに伝わって、観ている方もしみじみした気持ちになりました。地味な企画ですが、このキャストの実現により、しっかりした作品に仕上げることが出来、まず内容的には成功したといえるのではないでしょうか。大竹しのぶ演じるオカンが「結婚する」といって連れてきた相手が桐谷健太。

 

 

9 出口のない海

少なくともこんな人間魚雷という存在を知っただけでもためになりました。志願して命を預ける若者達の胸のうちも人それぞれ。死んで神になることが唯一の世間への自己アピールだと強く思う者、国の敗戦を冷静に予感しながらも自らを納得させながら心のどこかで覚悟しきれていない者、それぞれの複雑な内面を戦争のない時代に生きる自分の青春時代と比べ、なんとも残酷でやるせない思いにかられます。そして、今世界中で脅かしているテロ、特に自らの命を捧げてまで自爆テロを決行する者達と比べ、どう違うのだろうと考えてしまうのです。神風特攻隊も人間魚雷も自爆テロも狂気です。時代や思想が作り出した馬鹿げた行為です。しかしその馬鹿げた行為に青春を賭ける若者達がいつの時代にもいるということもまた事実なのです。そういった思いでこの映画を観てみると、いろいろなことが頭の中を巡って、よく分からなくなります。映画としての完成度は必ずしも高いとは言えませんし、すべての俳優が魅力ある演技をみせられていたかという点でも「否」ではありますが、死を覚悟して突撃に臨む当時の若者たちの色んな思いを想像してみるだけでも意義のある映画ではあると思いました。

 

 

10 ソラニン

音楽で生活していく理想の形と、生活していかないといけないという現実、その中でメンバーの思いがばらばらの方向に向かったり、あるいは浮き沈みがあったり、そんな部分で比較的ドラマティックに演出しやすい材料であるはずなのですが、残念ながらクライマックスまで盛り上がらずじまい。やはり登場人物たちの大人になれない感がどうも観ている側の共感を呼びにくく、邪魔しているように思います。バンド仲間の一人として桐谷健太は出演。

 

 

11 GONIN サーガ

12 パッチギ!

13 パッチギ! LOVE&PEACE

14 クローズZERO

15 火花

16 ゲロッパ!

17 種まく旅人 くにうみの郷

18 黄金を抱いて翔べ

19 ROOKIES-卒業-

20 彼らが本気で編むときは