タイトルに”最高”がつく映画 ベスト10
1 最高の恋人
マット・ディロンが普通の電気技師の役を好演。ラブコメを盛り上げるのに欠かせない、いい仲間たちも多く登場。ストーリー自体は予定調和的ではあっても、演出でロマンチックな雰囲気に仕上げています。
2 あしたは最高のはじまり
娘グロリアを演じたグロリア・コルストンの表情がとにかく素晴らしく、不器用ながらも懸命に娘を愛する父と、その父を大好きな娘の温かい関係性にほっこりとさせられます。彼ら親子を助けたゲイのプロデューサーの存在も素敵で、とにかく観て優しく温かい気持ちにさせられました。親権を母親と争うはめになったれ、実は血がつながっていないことが分かったり、そして何よりもグロリアの死という悲劇があるにも関わらず、明るく前向きな父娘にも救われ、爽やかな余韻を残す素敵な作品でした。
3 最高の花嫁
娘達を次々に外国出の男たちに嫁がせる父親の悲哀がユーモアを持って描かれた好感の持てる作品になっています。アラブ人、ユダヤ人、中国人とそれぞれの夫たちも、互いの文化や習慣をけなしけなされで、とうとう父親を怒らせてしまうのですが、時間をかけるうちに、それぞれの間柄も近づいて仲良くなっていく様子がまた微笑ましいです。4所の結婚については、両家の父親同士が「結婚に反対している」ということから意気投合し、さらには留置場に一緒に一晩いれられ話をしているうちに、すっかり意気投合というわけで、ラストの結婚式は実にハッピームード100%の中で、和気あいあいと執り行われてエンディング。
4 映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ
東京の真ん中で自分の居場所をなんとなく見つけられずに居心地の悪いまま日々を暮らしている男女。このままでいいのかと思いながらも、次の一歩を踏み出せない彼らが、人と人の交流の中で、今いる場所から抜け出すきっかけを掴んだり、必要とし必要とされる相手を見つけ出したりするまでを、石井監督らしくどこか斜に構えたような視線で描いています。池松壮亮演じる主人公は自分を過小評価しているようなところがあるのか、今の仕事や収入を身の丈でちょうどいいと思っている節があり、また好意を抱く女性に対してもストレートに思いを出さずに、どこかで相手との距離感を調整しているようなところが見受けられ、観ていてもどかしくなります。
5 彼女は最高
オープニングとエンディングの音楽が切なさを増幅させていい雰囲気。二度見ると味わい深さを感じる不思議な作品。最後はハッピーエンドなのですが、どこか男たちのせつなさと哀愁を感じさせます。女性たちもそれぞれ自立心を持っていて生き生きしていました。
6 最高の人生の見つけ方
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン、二大俳優の共演による、死を目前に控えた二人の男の友情物語ときけば、当然ほろりとくるいい話を期待しますし、確かにいい話ではあります。自分の余命があとどれだけの期間であるか知ったときに、このような時間のすごし方が出来れば、それはひとつの理想でしょう。世界中を旅行し、今まで挑戦できなかったことに挑戦し、うまくいってなかった愛する家族との関係も取り戻し、おまけに生涯最後の親友を得たとなれば、これは夢のような人生の最後でしょう。それを名優が演じているのですから、憧れてしまうのも当然といえば当然。
7 ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男
あまりジェームス・ブラウンについて知っているわけではないので、どの程度楽しめるかというものはありましたが、映画が可面白ければ楽しめるはず!と思ったわけですが、作品としてはぼちぼちといったところ。ブラウンになりきって歌うチャドウィック・ボーズマンのパフォーマンスは大したもので驚きに値するものでした。ただ時代が行ったり来たりする分、各エピソードがブツギリになっている印象で、作品としての流れの悪さは感じました。それでも彼が厳しい環境から自分の力でのし上がっていった生き方は伝わるものがありましたし、当然周りとの軋轢もあったことも理解できました。JB入門としては悪くないかもしれません。
8 最高の人生をあなたと
簡単に言ってしまえば熟年離婚の危機を迎えた夫婦の再生物語なのですが、夫婦だけでなく、言うべきことも言えない親子関係も少々難ありのこの家族。社会の第一線で活躍をしてきたはずが、いつの間にか世間の隅に追いやられてしまっている感覚。この夫婦の年齢になればおそらく共感できることが多いのでしょうね。ただ、まだその年齢に達していない私にとっては、よくある家族の問題という以上のシンパシーは得られなかったです。
9 ディック&ジェーン 復讐は最高!
ジム・キャリーの主戦場であるコメディですが、オーバーアクトも抑え目に、笑いをとるというよりは爽快感を味わってもらうことを主眼に作った道徳的なコメディ。下ねたもほとんどなく、安心して観られるものにはなっていますが、逆に言えば毒もえげつなさもかなり控えたもので、いつものジム・キャリーのコメディと同じようなものを想像すると拍子抜けするかもしれないです。要するに私腹を肥やすことだけ考えていると駄目だよ、ということなのでしょうが、最後の復讐の完成も皆で喜びを分かち合う「他人にも優しい」結末でしめくくられていました。
10 最高のルームメイト
おじいさんに育てられた孫。おじいさんの反対にもかかわらず、恋人と結婚しますが、そのあとの展開は悲しい悲劇。全体的に山場がなく、いい話ではありますが、少々退屈してしまう内容でした。