●オダギリジョー 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

オダギリジョー 出演映画 ベスト10



若手若手と思っていたら、既にアラフォー、

中堅の域に達してきたといえるオダギリジョー。

邦画界を支えるエース級俳優の一人といえるでしょう。

ただここのところ、主演作があまりないのが淋しいところ。

もっとも脇役でもきちんと存在感を示してくれるところはさすがです。

上位には佳作が揃っています。



①パッチギ!

青春のエネルギーがあふれ出してくるような井筒和幸監督の会心作。かなり荒々しい喧嘩のシーンなどは目を背けたくもなりましたが、この時代の若者たちは喧嘩の限度は知っているようで、後味もさっぱりしたもの。塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカと、のちに世間をお騒がせする俳優が勢ぞろいと言うのも、井筒作品らしいといえるかも。その塩谷演じる主人公に歌とギターを教える友人をオダギリジョーは演じています。


パッチギ


②東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

オダギリジョーの主演作。まさにマザコン万歳!!です。多少怠けぐせはあっても優しい息子と、息子第一で自分の生活を捧げてきたオカン、その二人の関係が心に染み入ってくるような優しい映画です。息子に対し思いっきり愛情を注いで頑張ってきたオカンが年を取り次第に弱っていく中、それでも息子が活躍姿に喜び、息子のしてくれたことに嬉しがる姿に、ある一定の年代以上の人は、思い重ねることも多いのでは?


東京タワー


③舟を編む

辞書編集という地味で時間のかかる作業を取り上げてはいますが、それだけに達成感もまた心地よいものでした。15年あればいろいろなことがあるのは当然ですし、人の入れ替わりもあるわけで、その中で最初から最後までぶっ通しで携わった主人公(松田龍平)には、不思議な愛着がわいてきました。その主人公の会社の先輩役でオダギリ氏も実にいい味を出しています。

舟を編む


THE 有頂天ホテル

面白いというよりは楽しい映画です。次から次へと出てくるキャラクターが登場し、シーンが目まぐるしく動いていくので2時間16分があっという間です。複雑にからみあった人間関係がうまくまとまっていて、三谷の脚本はさすがという感じです。豪華キャストももちろん魅力ですし、それぞれがそれぞれの役割を果たしています。物を介して意外なところで繋がってくる連鎖は物語としても面白いです。オダギリジョーは筆耕係の役。


THE有頂天ホテル


⑤ゆれる

兄弟の感情の揺れを緊張感の中に見事に表現し、見応えある心理ドラマです。何を考えているのか、本気なのか冗談なのか、正気なのか狂気なのか、ぎりぎりでひねた演技を要求される兄・稔を香川照之はさすがの演技を見せてくれます。それに引っ張られるように、オダギリジョーが田舎から都会に出て成功した弟・猛を好演。兄弟愛、自己愛、嫉妬、体裁、いろんなものがうずまく心理合戦をスリリングに描いた力のある作品に仕上げられました。


ゆれる


⑥たみおのしあわせ

原田芳雄演じる父親と暮らすオダギリ演じる青年がお見合い相手と結婚式を挙げるところまでいくのですが、そこで待っている意外かつ痛快な展開。結婚を控える息子と父親とのほんわか作品かと思いきや、強烈なブラックジョーク。まったく予想しなかった展開でもありましたが、実は伏線があちらこちらに散りばめられていて、結末を観てしまえば、あれはそういう意味だったのかということも分かってくるので、そのあたりは巧みでした。


たみおのしあわせ


⑦サッド ヴァケイション

血が繋がっているからこそ憎悪の気持ちも愛情も、より深くそして複雑なものとして現れてくるのでしょう。自分を捨てた母親を偶然見つけた浅野忠信演じる主人公は、その母親になんとか復讐をしようと考えるわけなのですが、そこから連鎖する血の繋がりが、隠されていた秘密が明らかにされるラストへと、ドミノ倒しのように重なっていくのです。しかしその一方でどんな出来事も大きな海のように包み込んでしまう石田えり演じる母親の度量。どっしり構えた青山真治の力作です。借金取りに怯える運送会社の社員をオダギリジョーが演じています。


サッドヴァケイション


⑧メゾン・ド・ヒミコ

特異な設定ですが、難しい役どころを上手に演じた柴咲コウとオダギリジョーの2人の演技が印象に残りました。同性愛者のための老人ホームを舞台に、同性愛者である父親が死を控えて再会を果たした娘である主人公を柴咲が、そしてその父親を愛しながらも女である主人公にどこか惹かれていく同性愛者である男をオダギリが、それぞれノーマルではない役どころなのですが、違和感なく、しかも心の微妙な動きをうまく表現しているのには感嘆しました。ともすると際物的な作品になってしまう恐れのある題材だけに、責任は重大だったと思いますが、役割は充分果たしたでしょう。


メゾンドヒミコ


⑨イン・ザ・プール

かなりナンセンスな話ではあるし、終わってみれば大きな展開があるわけではないのだが、これがどうしてなかなかの面白さ。3人の主人公がそれぞれどこかを病んでおり、その3人事態は繋がってくるところがなく、唯一ふざけた神経科医がそれぞれのエピソードを繋ぐ役割を果たすわけですが、田辺誠一演じるサラリーマンについてはどこまでいっても繋がってこない。それでいてバラバラ感はなく、こんなことあり得ないと思いながらも、その馬鹿馬鹿しさに思わず笑ってしまいました。扱っている病気そのものは、真剣に悩んでいるものにとっては決して笑える病気ではないのですが、それを病気そのものとは別の部分で茶化してしまう器量がなかなかたいしたもの。オダギリは奇異な病にかかる患者役。


インザプール


⑩あずみ

遊び心いっぱいのカメラワーク、CGを使ったアクロバチックなアクション満載。いささかSFチックな展開もありますが、それは原作が漫画というゆえ。どぎつい殺しのシーンや死体の山々は確かに目を被いたくなるのではありますが、いきなり始まるバトルロワイアル時代劇編から、サバイバル合戦の展開は結構ワクワクしてしまうのです。最後に上戸彩演じるヒロインと一騎打ちをする相手がオダギリジョーとなります。

あずみ


⑪転々

⑫血と骨

⑬スクラップ・ヘブン

⑭SHINOBI

⑮ブラックキス

⑯この世の外へ クラブ進駐軍

⑰奇跡

⑱Platonic Sex

⑲空気人形

⑳叫