スティーヴン・スピルバーグ 監督映画 ベスト10
いよいよ大御所の登場ということで、
今回はスピールバーグ監督作品のベスト10です。
大作揃いの中から、私の好みで順位をつけました。
①A.I.
いきなり意表をついての1位は、酷評も多かった少年ロボット映画のこれです。しかし個人的にはかなりツボにはまりまして、未来都市を描いた映像にも大いにひきつけられましたし、ハーレイ君(成功した子役の典型的な堕落路線を進む)演じるロボット少年の悲哀にグッときてしまいました。ジュード・ロウの奇妙な動き方も好きでしたし。個人的にも、長期入院に入って映画館に行けなくなる前になんとか観てしまおうと、今は潰れた映画館の先行上映にかけつけた思い出の作品です。
②激突!
元々は劇場映画ではないこの作品ですが、若い頃のスピルバーグの才能があふれ出たような傑作です。とにかく追ってくるタンクローリーの運転手の顔が一切出てこないところが素晴らしく、無機質的な恐怖に圧倒されます。この手の単純なアクション・サスペンスもまた製作してほしいものです。
③E.T.
スピルバーグの代表作のひとつ。単純明快なストーリーであるにも関わらず、笑いあり涙ありのストーリーと子供達の名演技、そしてETのせつなげな表情に、お約束のお別れシーンではジーンときてしまいます。スピルバーグの真骨頂といったところ。さらには6歳のドリュー・バリモアの可愛らしさがあまりに抜けています。こちらは①のハーレイ君の先輩として、墜ちかけたところから復活、現在も活躍中。
④ミュンヘン
ミュンヘンオリンピックでのテロリストによるイスラエル選手襲撃事件を描いた社会派ドラマ。そんな大きな社会的テーマを前面に出しながらも、サスペンスタッチの娯楽作品としても一級のものに仕上げる力はさすがスピルバーグです。2時間40分あまりの長尺をほとんど感じさせません。2006年という時期だけに、特に意義深かった作品です。
⑤宇宙戦争
スピルバーグらしい力の技を見せてくれるこの作品、私は好きです。パニック映画の中に親子愛を入れ込んで、最後は無事家族が再開するという幸せな結末。ダコタ・ファニングの甲高い悲鳴やティム・ロビンス演じる不気味な男がスリルを増幅させ、一筋縄ではいかない作品にしています。
⑥ターミナル
ターミナルを舞台に、恋や友情、反発といった人間関係の様々を盛り込んだ上で、適度に笑いと涙を織り込んだ映画に仕上げています。恋が成就しないのもトム・ハンクスらしい役回りですが、それでも嬉しそうにジャズレストランにやってきたときの表情は、ラストをしめくくるにはいいシーンででした。
⑦ジョーズ
スピルバーグの原点的作品として、今でもよく語られる作品。サメといえは「ジョーズ」ということが、もはや方程式のような感じで、私たちの概念の中に刷り込まれている様な、それほど影響力の大きい作品だったといえるでしょう。おなじみの音楽もあらゆる場面で使われ、スピルバーグを語る上ではずす事のできない映画です。
⑧インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
4作作られたシリーズの中の2作目です。とにかくサービス満点の映画で、次から次へと襲ってくる困難に対し、最後は切り抜けると分かっていても、どんな手で脱出をするのかというワクワク感いっぱい。老若男女みんなで楽しめる作品ですね。
⑨シンドラーのリスト
娯楽大作の間に時々④やこの作品のような社会派ドラマを挟んでくるスピルバーグ監督。その中でも話題性も作品の評価も高かった作品です。このあと続々と登場するユダヤ虐待を描く映画が登場するきっかけになったともうえる今作は、スピルバーグの渾身の一作といったところ。
⑩ジュラシック・パーク
もちろん今観ると多少の違和感はありますし、もっと簡単にさらにリアルな映像も作られてしまうのでしょうが、やはり最初に観た恐竜の映像には圧倒されました。人間対恐竜の息の詰まる対決にはハラハラドキドキ。想像の世界に誘ってくれる、まさに映画だからできることを実現させてくれるような作品です。
以下20位まで
⑪ロスト・ワールド/ジュラシックパーク
⑫マイノリティ・リポート
⑬インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
⑭キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
⑮プライベート・ライアン
⑯カラー・パープル
⑰レイダース 失われたアーク《聖櫃》
⑱トワイライトゾーン (一部)
⑲アミスタッド
⑳オールウェイズ