①ラヴソング
傑作香港映画。簡単に言ってしまえばメロドラマなのですが、二人の男女を中心とした長年にわたる運命的な出会いとすれ違いの繰り返しが、実に情緒豊かに描かれています。そしてマギー・チャンの表情の素晴らしいこと!さらにはテレサ・テンの歌が切なさを盛り上げ、脚本・演出・音楽・演技・映像とすべてが完璧に揃った作品です。
②フラガール
オーソドックスな物語なのですが、とにかく気持ちを揺さぶるシーンの連続。友情、親子愛、師弟愛と涙腺に触れる要素をこれでもかと盛り込みつつも、クライマックスに向けて盛り上げていく演出の巧みさ。もちろんフラガールたちの健闘もあり、邦画では最も好きな作品になりました。
③メリーに首ったけ
ひとつひとつをとると、動物虐待、障害者を使ったギャグなどかなり際どい要素が盛りだくさんなのですが、不思議と下品にならず、むしろとってもキュートなラブコメディに仕上がっているのですよね。それでいて爆笑シーンの連続。とにかく楽しくて仕方ない作品でした。
④がんばっていきまっしょい
ノスタルジックな青春映画って大好きなのですが、その中でもボート部の女子高生のひたむきな姿が、胸をキュンキュンさせてくれる素敵な作品です。まだ垢抜けない田中麗奈も風景にスーっと溶け込んでいて、頑張る姿がとってもいとおしく感じられます。
⑤Shall we ダンス?
完璧な作品といっても差し支えないほど、すべての要素において一流のレベルの作品だと思っています。笑いあり、涙ありの見事な演出・脚本、ぴったりとはまったキャステイングとそれに応えた演技、そして音楽、映像…。文句なしです。
⑥インファナル・アフェア
多少の荒さを力ずくで押し切る圧倒的なパワーをもった脚本。観ている間中緊張感を切らすことないスリリングな展開、そして揺れ動く心理ドラマ。3部作のすべてが面白いのですが、なかでもやはり1作目が最高でしょう。傑作です。
⑦スピード
初めて観たときは。まさにこの「スピード感」に圧倒されました。アクション映画としてはナンバー1です。しかもメインとなるバスでの展開の前後に配したシーンもまた秀逸。
⑧愛のむきだし
4時間の長さをまったく感じさせない脚本と演出、知らぬ間にどんとせんと引き込んでいく圧倒的な力強さは、園監督の演出とそれに応えた若手キャストの熱演の賜物。
⑨月光の囁き
青春SM恋愛映画といったところでしょうか。単純な青春ラブストーリーだと思いきや、途中からとんでもない方向に展開。これが究極の愛なのでしょうか。
⑩チェイシング・エイミー
愛する女性のとんでもない過去を知ったとき、男はそれを受け入れられるか否か。ヒロイン役のジョーイ・ローレン・アダムスがとっても魅力的な演技を見せてくれています。DVD化を望む。