①ミスティック・リバー
ミステリーの形をとった家族愛と友情のドラマ。まさに傑作、さすがイーストウッド。謎解きの中にとドラマとメッセージ性を見事に融合させ昇華した作品。必見。
②ゾディアック
サイコ・ミステリー映画。結局解決はしないのですっきり感は薄いのですが、謎が解決しそうでしない緊張感の演出が見事です。
③ホワイト・ライズ
こちらはラブ・ミステリー。恋人の失踪を追うという謎解きの根底にあるラブストーリーが感動的。
④8人の女たち
ミュージカル・ミステリーといったところでしょうか。かなり個性的な作品。邸宅の主人の死の謎を探る会話劇としても、カラフルな色使いのポップなミュージカルとしても楽しめますが、なんといってもフランス豪華女優陣の共演が見所。
⑤容疑者Xの献身
他のテレビドラマの映画化作品とは一線を画す出来です、侮れません。
⑥穴 THE HOLE
閉ざされた穴の中でいったい何があったのか?隠されたヒロインの本性が露になるなど、謎が明らかになる過程も面白いですが、スリラーとしても楽しめます。
⑦長い長い殺人
日本映画でどちらかというマイナーですが、ひとつひとつパズルのピースを当てはめていくような構成は、なかなか見応えがありました。
⑧レベッカ
ヒッチコックらしい美女を主役に据えたラブ・ミステリー。そして常に影をちらつかせながらも最後までその顔写真さえも見せず、タイトルにまでしてしまう「レベッカ」の存在の見せ方はなんともいえない心憎い演出。
⑨ライフ・オブ・デビッド・ゲイル
死刑制度に対するメッセージがふんだんに込められた社会メッセージの強いミステリー作品。演技派が揃い、演技合戦も見所。
⑩ダイヤルMを廻せ!
ヒッチコックの有名なトリック・ミステリー。
ミステリー映画といっても、非常に幅広く、必ずしも殺人事件の謎解きとは限らないわけです。多くの場合、サスペンス・スリラー系や社会的メッセージを込めたものなど、他のジャンルの中で語られることが多いわけですが、敢えてミステリーという観点から独断で取り出してみたのが、これらの作品たちです。