僕らの街には事件の香りが溢れている

僕らの街には事件の香りが溢れている

街を歩いていて何か見つけちゃったこと、聞いちゃったことはありませんか?街を仕事にする私は少し街で起きる事件感度が高いのです。少しだけ一緒に街の事件を覗いてみましょうよ。僕が僕なりの視点、僕なりの妄想で少し掘り下げてみます。

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タクシーに乗った。

弊社も属する、某鉄道会社のグループのタクシー会社。運転手さんの話が面白かった。


「私は勤続20年ですが、当初はこんなタクシー会社なんて辞めてしまおうなんてことも結構あったんですよ。

でも20年近く前のその頃、警察が家に来て、小学生の息子を連れて行こうとしたんです。

息子が、線路に石を置く悪戯を、悪戯ではないですね、12回もやらかしていたそうで、捜査に来たんです。親会社の線路で事故を起こしていたんですよ。

警察には許してもらえましたが、12回もそんなことやっていた訳ですから、家を売っても返せないほどの損害を与えたんです。

親会社で土下座しました。いくら払わなければならないのか、そう思っていると、当時の担当の人が

『罪を憎んで人を憎まず、です。お金は最低限で良いので、運転手としてグループで仕事を続けて下さい。お願いします。』

と手を取って言ってくださって。

それから20年、私は会社のために懸命に働いて参りました。」


その後息子さんは少年院に入るほど荒れてしまったようですが、今は更生されたそうです。

運転手さんが大きな借金を背負ってしまっていたら息子さんも更生の機会が奪われていたかも知れないと思うと、僕もジーンと来ました。