3月3日に亡くなった須藤薫ちゃんの告別式に行った。
彼女とはシングル盤「あなただけI LOVE YOU」ではドラムを
そして「噂のふたり」では楽曲提供及びデュエットの相手として
一緒に歌っている。
後半は杉真理と共に活動していた。
透明な独特の憂いを含む歌唱はたくさんのファンを持っていた。
コンピュータで作った偽物のサウンドではなく
リッチなストリングスや弦楽器、管楽器、肉声のコーラスを
ふんだんに使って、まさにこれこそが音楽なんだと
大声で叫べるグレードの作品群を生み出し続けられたことは
今は遠い昔の話のようだ。
この時代を生き抜けた幸せとともに、その時代が失われて
手の届かない遠くへ離れて行ってしまった事実を
心から悲しく思った。
こんな音楽界とも言えない乾燥しきった情緒感の欠如した
音楽とは名ばかりの時代に住まなければならなくなった
その不幸こそ呪いたい。
こんな風にしてしまった責任も追及したい。

何はともあれ、須藤薫とともに、また一つ
良き昭和が、良質な音楽が奪われてしまった。僕からも、君からも・・・。

慎んでお悔やみ申し上げます。
薫ちゃん、たくさんの思い出とともに安らかに・・・。
ありがとう。