スクールライブに出演する生徒達の演奏は
欠かさず全部聞きます。
聞いた後、または聞いてる途中でも注意点と
こうすればもっと良くなるとか、
こう意識を変えてやれば楽になるなどと
そんなアドバイスを紙に書き込んでおきます。

そして、ライブが終わった後に、その講評を
聞きたい人にだけサジェスチョンします。
中には全く聞きに来ない人もいます。
多分、精神的に打たれ弱い子供達で、強く
言われることを怖れているか、それでなければ
あまり興味を持っていないかです。

他人の言うことに興味がないとしたら、残念です。

自分の背中に張られた「馬鹿」と書かれた紙は
自分では見ることができません。でも他人なら
ひと目でその紙の存在を知ることができます。

ですから僕は「他人の眼は神の眼」だと思います。
それも自分の歌を聴いて、何か足りないところが
あれば補足してやろうと言う人がいて、
観察してくれているのなら、その神の眼でみた
自分の見えない場所を教えて貰えることは
自分にとってプラスになると考えられなければ
その人にとっての損だと思うのです。

誤解して欲しくないのは僕自身が神だと言って
いるわけではないということです。
僕以外の他人でもすべてが神であると思います。

自分ではけっしてみられない自分・・・・・・・・。

これは知っておきたい、見ておきたい、感じたいと
僕ならばいつも考えます。だって僕は生で自分の
ライブを見ることは絶対にないのですから。
自分が良かったのか?駄目だったのかは、いつも
お客様の眼と耳と表情と反応とその心を通してしか
知り得ないのですから・・・・・・。

だからこそ、お客様は僕にとって命なのです。