昭和のジャズ史を彩ったたくさんの名ドラマーがいました。
テレビの番組などで「ドラマーの何々さんでーす」と
呼び込まれてもしっくりくる名ドラマー達。
白木秀雄、フランキー堺、ジョージ川口、日野元彦、
石川 晶、忘れ得ぬ名人達人がたくさんいらっしゃいました。

ジョージ川口さんの葬儀の折に、昔からのジャズ関係者から
こんな風に言われました。
「どんどんドラマーらしいドラマーがいなくなっちゃって、
 これからはお前くらいしかいなくなっちゃったなぁ」
「もっと頑張れよ、看板を張れるドラマーなんだから・・・」

その時は「まだ猪俣 猛さんもジミー竹内さんもいるから
まだまだ平気ですって」と気楽に考えてもいた。
しかし昨年の12月29日、かねてから闘病中だった
ジミー竹内氏、数え年80歳で永眠されました。

年が明けて1月4日、葬式が行われました。
昔ならたくさんの名ドラマー達が集まるはずの
戦後を知る昭和の重鎮ドラマーの葬儀でした。
ずいぶん前に亡くなられた世良譲さんと長いことトリオを
組んでいらっしゃいました。

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ジミーさんのドラムセットの前で写真を撮りました。猪俣 猛さんと僕、
そしてジミー竹内氏が生前使っていたドラムセットのスリーショットは
なにか昭和という時代が本当に終わりかけてしまう前の名残のように
淋しいものになってしまいました。

僕たちはまだ伝えきれない何かを心に抱えながら
この厳しい社会の中で頑張って行かねばなりません。