たまにはアメブロで小説書こうかなってことで久しぶりに投稿したいと思います!

 

 

 

 

 

 

 

理佐side

 

理「ねえ」

 

由「ん?」

 

理「いなくなったり、しないよね?」

 

由「っ、私が理佐の前からいなくなるわけないじゃん」

 

 

そんなことあるはずないって思っているはずなのに、体は言うことを聞いてくれなかった。ふと口から出てしまったのだ。最近ずっと思っていたことを。

 

 

由「私は理佐のこと大好きだし、理佐から離れたいって思ったことは一回もないから。心配しないで?」

 

理「うん。わかってる、わかってるんだけど何か引っかかるっていうか」

 

由「私の愛が伝わってなかったのかな。ちゃんと好きだから」

 

 

由依は私を抱きしめて、私の前髪をかきあげ、額にキスを落としてくれた。嬉しいはずなのに、そこからは愛が伝わらない。ただ、一つの作業のように見えた。

 

 

由「これで安心してくれた?」

 

理「由依、無理しなくていいよ?私のこともう好きじゃないでしょ?」

 

由「、、、やっぱりこのままじゃ失礼だもんね」

 

 

由依は私から離れて向かい合って座り、私の目を見て話し始めた。

 

 

由「単刀直入に言うね。私はもう理佐を愛する資格がないんだ」

 

理「わかってた。最近由依が私に対してちょっとおかしいなって。でも信じたくない自分がいたんだ」

 

由「ごめんね。本当にごめん」

 

 

由依は泣き出してしまった。泣きたいのはこっちもだけど、今ここで私は泣くわけにはいかない。だって好きな人が泣いてるんだよ?このまま別れたとしても私は相手を放っておいて自分を優先することなんてしたくない。

 

 

理「泣かないで、由依。由依の幸せが一番だから」

 

由「やっぱり、、理佐は、優しい。すごい、良いところだと思う。でも、、それが、物足りなかったんだ」

 

 

由依は今日まで何があったか全て話してくれた。やっぱり私じゃダメなんだ。

 

 

由「今までありがとう。こんな私でごめんね」

 

理「ううん。こんな私なんかと付き合ってくれてありがとう」

 

 

由依は自分の荷物をまとめて家を出ていった。私はしばらく天井を見つめぼーっとしていた。多分この後、ひかるちゃんのお家に行くんだろうな。だって由依が私と距離を置くようになったのは、由依がひかるちゃんに前よりくっつくようになったときと同じときだから。

 

 

理「外の空気でも吸いに行くかな」

 

 

私は軽く上着を羽織って外に出た。どこに行くか目標なんて決めてない。ただあの空間にいたくなかった。あの私と由依の思い出と幸せが詰まった空間に。

 

 

理「雨?」

 

 

しばらくするとポツポツと雨が顔に当たり始めた。私はフードを被ることもなく、屋根のあるところに入るでもなくただ歩いた。この雨が今私から流れてる雨を隠してくれるから。

 

 

 

 

私はこの日から人を愛さないって決めた。もうこんな辛い思いしたくないから。