小室さんとMay J.とのコラボとして出来上がった作品、とても気にいっております。  
 まず「曲が出来上がりました!」と小室さんから連絡をいただき、そこから作業開始です。

今回は「つんく♂の感覚で進めてみてよ」って小室さんからお言葉をいただいてたので、アレンジを詰めながらと曲全体の構想をどうするかを考えました。  
曲全体のボリューム感が実際僕が書く歌詞にも影響してくるからです。  
なので、「森見て木を見ず」「木を見て森を見ず」みたいな状態にならないように細部を見ながら全体を意識しておりました。    
アレンジで意識した事はとにかく小室さんのメロディーを生かすアレンジ。  
May J.が歌うのだから歌唱力は当然ありきなので、バックトラックは最大限に音数を減らし、メロディーラインのひとつひとつの音符が浮かび上がってくるようなそんなアレンジを心がけました。  
何度かやり取りをしているとアレンジャーも力が入ってきて、トラックが分厚くなってきてノリノリになってくるんですが、「おっと、ここは我慢・・・」僕もアレンジャーも頭を冷やしながら常にCOOLな音源を心がけました。    
そんな中でも歌詞を書いててどうしても盛り上げたくなった場所「歌が歌えるなら・・・」からのブロックです。  
この最初4小節しかなかったんですが、このメロディには熱い歌詞を載せたいって思ったので、小室さんに「繰り返し増やします!」と伝えてリフレインさせていただきました。  
そうする事によって、歌詞に膨らみを持たせることが出来ました。

4月オンエアーって言いながら2月終わりだか3月頭からの作業で、アレンジ進めながら 歌詞を書き始めたわけですが、主題歌となる番組も国際的な番組なので、May J.が歌うということもあって、僕は最初から英語歌詞になること前提に日本語の歌詞を書きました。  
なので、まずは日本語でも歌える音符にちゃんと入る日本語歌詞を作り上げてました。 そこから英語に訳していくので、最初の日本語歌詞の音のハマり方は本来日本語の歌詞だけを書くのだったら絶対こんな風には書かないというような文字のはめ方や選び方をしています。  
結果的に今日本語歌詞を見るとちょっと不思議な感じですが、僕が書いたのに僕じゃないみたいでなんか面白い仕上がりになったと思います。
 ただ、歌詞と同時に、歌詞の前後に秘めてある言葉の意味や流れも同時に書いて、それも見てもらって英語詞にしていきます。  

歌詞のテーマも迷いましたが、番組としても、そして僕にも小室さんにもそしてMay J.にだって一番いつもそばにあるもの「夢」。
これをテーマにさせていただきました。  
「夢」があれば生きていける そう思います。 アマチュア時代のあのときの僕もそうだし、今の僕もそう思います。    

レコーディングにも立ち会いましたがMay J.の歌にも夢がまだまだいっぱいつまってて素敵でした。  
彼女も業界では結構長いはずなのに、まだまだ新人のようなピュアな心がそこにあるからかなぁ。  
歌ってるのを聞いていて、新鮮な気持ちになれましたから。  
だからとっても素敵な透き通った曲が出来上がったと思います。    

世界中に染み込んでいくのを楽しみにしております!  



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 http://www.nhk.or.jp/j-melo/nhkworld/english/new_song_project/2016_op_theme/