つんく♂コメント 『都会の一人暮らし/愛ってもっと斬新』


℃-uteの第23枚目のシングルです。
インディーズから通算28枚目です。
今回もダブルA面シングルとして制作しました。


「都会の一人暮らし」
シングルとしては久しぶりかなぁ、メジャーナンバーです。
明るい曲ですが、メッセージを詰め込んでいます。

ニュースでは景気が良くなったとかそうでないとか、
近い将来、消費税率の引上げが実施されるとか云々・・・
そんな時代背景の中で、誰もが一度は憧れる都会での一人暮らしがテーマ。
ま、そのまま曲タイトルなわけですが、
地方に住む学生が都会で生活するきっかけとしては、
大学入学の為の引っ越しが一番にあげられるでしょう。

両親としては近所に居てほしいが、
子供が夢を語るとそれをむげにするわけにもいかず、
経済面も含めて「行くなら公立以上だぞ!もし私立ならバイト代で授業料を支払いなさい。」
的な口約束から子供も「だったらやってやる!」と尻に火がつくのかどうなのか・・・
一人暮らしでエンジョイしたいのに、バイトばかりだと楽しめず、これは本末転倒。
なんの為の一人暮らしかわからなくなるので、鶏が先か卵が先か
みたいな話を歌詞に導入しました。
曲はそんな場面から始まります。

バックトラックは   
スネアの音色をたたせてあるので2拍4拍のビートを感じてもらえると思います。
基本ビートはまさにロック。
ただ、その上にファンキーなブラスサウンドを乗せてあるので、
明るく軽快なポップスに仕上がっています。


「愛ってもっと斬新」
この曲はマイナー調でさらにハードなロック。
ビートもとても強く、でも、A,Bメロとコード感含めて、
異次元空間というか宇宙空間にいるようなそんな感覚を演出。
ここまで強いビート感、ロック感をさりげなく歌う彼女達のスキルには感心します。

特にサビは倍のリズムになります。
イントロもかなりのビート感です。
よって、それをイメージするダンスも相当リズムが細かいです。
大きく拳を振り上げるようなロック感では、この曲のセンシティブな美しさは表現出来ません。
彼女達は歌、ダンスとも、この曲の細かなニュアンスをとらえ、パフォーマンスしてくれました。
出来上がったMVからもその気迫みたいなものが伝わってくると思います。


矢島、運動神経話が良く出るとは思うけど、ここに来て急に色気がUP。
精神的にも大人になったのではないだろうか。
今までのようにパワー一本で無いところが良い。
色気が出れば℃-uteの艶が増えるのでうれしいね。

中島、昔のへなちょこ時代の話を自分でも良くするが、
今は本当にしっかりしていて、現場の空気も良く読め、あの頃が嘘のようだ。
℃-uteに居たからここまで成長出来たし、
彼女が成長したから℃-uteが魅力的になった。

鈴木、基本的な事は小学生の頃から変わってないとは思うが、
彼女も精神的に大人になった。今回のシングルのMV、かわいい彼女と
かっこいい彼女、両方が見れる。
「愛ってもっと斬新」の後半のサビメロのフェイクのあたりは完璧だ。

岡井、今のハロー!プロジェクトには無くてはならない存在。
良いお姉さんであり、歌もダンスも魅力的。ビブラートの使い方も上手い。
トークも安定。まだまだ難しい課題を出せそうだ。

萩原、この子だけ一人、タイム感が違う。
これは劣ってるとかそういう意味でなく、人間が持ってるリズム感の
血液型みたいなものかな。
萩原以外の℃-uteメンとの型の違いが、℃-uteのふくらみになっている。
歌にも同じ事が言えるので、重なると味となる。