つんく♂コメント 『5(FIVE)』


M-7「REAL LOVE」

菅谷のソロですね。

レコーディング、結構時間かかるだろうなぁって思いながら、
マネージャー経由で本人にデモテープを渡しました。

数日して、やっぱ気になったので、
マネージャーに「どれくらいレコーディング時間がかかるかわからないし、
レコーディングをその日の最後のスケジュールにして、この日は来てや~」って
伝えようと思ったら、
「本人がめちゃ気合入ってまして、仕事の途中のレコーディングでは、
集中できないので、最後にして欲しいって言ってましたので、
時間を最後の方にさせてください」だって。

いやはや、菅谷の気合はこの仕上がりの唄を聴いてもらっても
わかると思います。

テーマは「本当の私」

僕も思います。いつの間にか、あのクニャクニャしてた
菅谷や萩原(℃‐ute)たちもどんどん大人になっていきます。

声の質や表現、ダンス力に曲に掛ける志、
どんどんスキルアップしていきますし、
本人の意思が出てきています。

僕らプロデューサーというのは、そういうのを
瞬時に察知して、作品作りに反映させていかないといけません。

ボケってしていると、その間に彼女たちの成長の方が速くって
追い抜かれちゃいますからね。

プロデューサーの皆さんやプロデューサー志望の皆様、
このスピードにしっかりついていってくださいね。


M-8「夢を一粒~Berryz仮面 Endingテーマ~」


Berryz仮面の唄は前作の「付き合ってるのに片思い」のカップリングに入っている
「我ら!Berryz仮面」という楽曲です。

それは皆さんご存知ですよね?

で、そのアンサーソングというか、
番組で言うところのエンディング゙曲がどうしてもほしくって、
つい、作っちゃいました。

須藤のフィーチャリング曲ですが、
他のメンバーも歌ってます。

歌詞をよく読んでくださいね。

僕的にはすごくよく出来た!って自画自賛です。恐縮。

なんつうのでしょうか、
戦士のようなイメージで書いてありますが、
この戦士を「恋する乙女」とか「青春の途中の女の子」って
思えば、なんかぴったりこないっすか?

はは、ま、そんなに共感を得られなくってもいいで~す。

そんな曲もアルバムにはあるもんなんです!!

M-9「ジンギスカン」

16thシングルですね。

オリジナルがすごく個性的で
そのイメージに負けないようにするのがこの曲のポイントですが、
さすがダンス☆マン。

本当にオリジナルに対する愛がすごく感じられ、
しかし、きちんと平成的。

「ノリもあって、女の子のキーなのに迫力を出したいんだ!」
という私のリクエストに見事に答えてくれました。

曲が短いので、編曲として、間奏を加えたりして、
長くしようかという意見もあったけど、
こういう曲で短くっても感動があるからこのままで十分いけるんだよね。

(もともとのライナーノーツ)→ジンギスカン