仮歌を自分で入れることが出来なくなった分、音符に対して歌詞を落とし込んでいく時に今まで以上に神経を使うようになっています。

仮歌が自分で出来るならば、多少は歌いながら微調整して詰め込んでみたり、その場で歌詞を書き換えたりね。

でも、今は誰が読んでも分かりやすいように、音符に対して言葉数が合うように工夫して書いてるつもりです。

それでも音楽だし、日本語でも英語でも、一音にひと言とは限らないし、受け取る側の主観によって、変わってくるのは当然です。

この曲はそういう意味ではずいぶんチャレンジだったなって思っています。

音符のはめ方が難しいからです。

なので、仮歌を完成させるまでの道のりもずいぶん長かったです。
そういう意味で、ディレクターとのやりとり回数もめちゃ多くなりました。

でも、そうやって苦労があるから作品として膨らんでいくし、
「あ。その感じもいいね〜」って違うラッキーが生まれたりね。

それが芸術だと思います。

さて、この曲に関して、メロディーの解釈というか、曲の解説みたいなことをテキストで行うのはまあまあ野暮だなって思うので、控えますが、サビまでは6連符が続きます。

 

で、サビでその6連符縛りから解放されます。
それによって一気に安心感(精神的な安定感)が生まれます。
(歌詞としてもサビで「私は変わってないよ」と、まだまだ頑張れる自分を応援しています。)

まあ、これも主観によるわけですが、そんな気持ちで書きました。

歌詞と付随して考えると、主人公は戦っています。
友達や異性との距離感や、自分のへなちょこさと戦っているわけです。

しなきゃいけないことがたくさんある事も分かっています。
やりたくないけど付き合わなきゃいけないと言ってるけど、でも本気で嫌だったら断れることも知っている。
なのに付き合ってるのはどっかで興味を感じてたり、楽しそうだな〜って思ってたり。でも、つまんなかった時や、サボってる自分への言い訳を友人からの誘いのせいにしてる。

こういうのは子どもでも大人でも人間誰しも多かれ少なかれありますよね。いわゆる煩悩ってやつです。

いつもいつも頑張ってるモーニング娘。たちの心の中も、葛藤だらけだと思います。

サボりたいな。休みたいな。
デートしたいな。お腹いっぱい食べたいな。
家族とのんびり過ごしたいな。
元に戻りたいな。なんか嫌だな。

と。

それでも責任感や義務感もあるとは思うし、何より何度も経験している達成感やライブなんかで得る高揚感。
声援や家族の支えによって得る感動なんかに支えられ日々を送ってるんだと思います。

そんな彼女たちを思うと湧いて出てきた愛しい曲です。

もちろん芸能人だから、アイドルだから持つ特別な葛藤の話ではなく、僕の子どもたちも10代半ばになり、日々葛藤してる姿を見ています。

遊びたいし、食べたいし、眠いけど、起きていたい。
お手伝いなんて面倒くさいけど、反抗期だけど、別に本気で親を嫌ってるわけでもないし、手伝いしなきゃいけないこともわかってる。

まあ、これが思春期なんでしょうけど(笑)。

ということで、この曲をメンバーが逆にどんな気持ちで歌ったのか、原稿用紙400文字くらいは感想文がほしいって思うところです。

そんなんも面倒なんやろね、青春は。

 

 

 

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