今の世の中、何ともいえない不安な時を生きてるそんな気がしてなりません。一見、平和で穏やかな恵まれた中で過ごしているように感じますが 、自身心の片隅に不安を抱き、重苦しくとてもグレーな気持ちでいます。言い表わしようのない感覚が、じっとりとまとわりついているように感じるのは私だけなのでしょうか。
もし、同様に私のようにそうだとしたらそんな不安から逃れ、明るく穏やかに過ごしたいと願うのは当たり前のことでしょう。
不安には、ただ暗いというだけでなく、時には深い闇ともなり体調までも崩し、バランスこそ取れなくなります。
自身数十年前、精神安定剤を服用したことがあります。さも精神を安定させるかのようですがイメージとは全くほど遠いもので、不安を取り除くようなものでなく__ 軽くなるわけでもなく...不安感がなくなったことはありませんでした。
ここでいう不安とは、薬によって鎮静化するようなことではなく、実在する不安が何であり、どこから感じているのか、であり問いかけ続けてきました。
不安は...安定の反対といえます。安定だと人は悩みもなく平穏で幸せな毎日を過ごせると。本当にそうなのでしょうか。 そういうものなのでしょうか。 実際には違うように思うのです。人は不安を抱き常に持ち合わせているからこそ努力をし、何度も繰り返しては頑張るものではないでしょうか。 日々の生活や職場内、更にはスポーツ選手ともなれば結果を残すために幾度となく練習します。それもこれも不安を抱いているからこそ努力と実践を重ね、その先に結果をもたらすのだと。
当然ですが、不安がない方がいいに決まっています。安定した生活を送ることは、とても喜ばしいことです。人として誰もが願い求めるものですから。しかし、それら全てにおいて本当に安定していることが良きこと...か、ということです。
常に不安をもち、不安感を抱きつつ過ごしていることが決して弱い人ではないはずです。人は皆何かしらの不安を抱えながらも安定を求め努力し頑張るのではないでしょうか。
不安だからこそ得られたことを生かし、生きる上で糧とすること。そう、不安こそが力となるのでは。 「不安は力なり」です...ね。

