当然ながらサーフィン始めた頃にリーシュはありませんでした、いつ頃から見かけたかもあまり記憶がないけど、多分伊良湖に戻った頃からじゃないかな、最初は試行錯誤で自転車の荷台のゴムひもつけたり、ゴムそのものもあったし、もう危険そのものボード飛ばしたりするととんでもないスピードでゴムパッチンみたいに戻ってきて大変だった。その後ショップにゴムチューブの中に紐が入ってて伸びるのを抑えるようにしたりしてた、当時はパワーコードって言ってたような。現在ではサーファーの必需品ですね、リーシュコードは決して命綱じゃありません・・・が、しかしでかい日にこの一本で助かることもあるんです、実はこの真逆もあってマーク・フーの事故は当時のリーシュがリーフに巻きついたせいとも言われていてその後改良されたよね。そんな訳で普段使うリーシュはコンペタイプの一番細いのを飾りのように使ってますが、台風の時は毎回気をつかってます。昨日のような日、波の状況ではどんなにボードをキープしようと思ってもブレイクした波のパワーにはかないません、時には巻かれてボードを離す場合もあるし、一番ヤバイのは真上にリップが来そうな時、ボードのセンターに直撃したら間違いなく真っ二つに折れるからこんな時はボードを岸側に向けて上に投げてリップを交わす、そうするとボードは助かるけど自分は・・・この時点でリーシュが切れると体は海底まで押し付けられてまず上がって行けない、グルグルと巻かれながら耐えるしかないし、事故に繋がらないとも限らない、リーシュが切れていなければボードの浮力で海面が判るし、コードを伝って海面に出ることも出来る、まさに頼もしい友人って感じかな。台風の時に使うリーシュは特別に太いもので日本ではまず手に入らないので毎回ノースから持ってきてもらいます、長さ10フィート、コードの直径は8mmもあるんです、それでもコードの劣化がイヤなんで長くても2年程で新品に交換、台風でしか使わないから出番は多くても年に10回程、まさに頼もしいかけがいのないお友達です。

September 09, 2009


2024 武藤恒志