3回目のおんたけウルトラトレイル(100マイルは2回目)に参加してきました。
以下、レース編になります。
神主さんのお祓いを受けていよいよスタートです。
今回は私にしては珍しく前の方(前列から3~5列目くらい)に並びました。まずはロードを登っていきます。昨年と同様に前半抑え気味に走ります。それでも登りでは若干周りより速いかな?という感じです。トレイルに入り、早くも前後がバラけて寂しくなってきました。前方で3人話しながら進んでいるグループに加わり、会話を交えながら登っていきます。その中の一人の方は名古屋から参加されていて、なんと関スパ200マイルの完走者!今年も走られるそうです。
スタート時は雨が上がってほっとしていたのですが、また雨が落ちてきました。しかも雨脚は徐々に強まり土砂降りです。まさに昨年と同じような感じ。ガスも出ていて前方がほとんど見えない時もありました。走りとしては相変わらず登りで抜かし、下りで抜かれを繰り返します。抑えて走っているつもりですが、調子が良かったので少しオーバーペースだったかもしれません。登りで追いついた方は「結構前の方にいますよね」とおっしゃってました。おそらく10番目以内にはいたと思います。
下りは本当に遅いです。元々苦手というのもありますが、原因は視力にあります。裸眼で0.3~0.4くらいなのに加えてこの雨です。足元や前方が本当に見えない。足元の石に何度もつまずきました。もう一度、コンタクトにチャレンジしてみようかな・・・・・。
順調に第1ループを終え、最初の小エイドステーション(40㎞地点、水のみ)。100マイルはここまで一切エイドが無いのである程度の水分を持った方がいいですね。でも私は1Lでもまだまだ余裕がありましたのでここで補給せず。そういえばこのエイド、3年前の100㎞の時は栄養ドリンクを配ってたんだけどなぁ。
第1関門に向かう中、なぜかライトが暗い。電池は新品に交換したはずなんですが。もしかしてコストコで買った安いやつだからかなぁ。我慢して走っていましたが、どうにも暗くて更にスピードが落ちてきました。本当に足元が見えずに危険を感じたのでコース脇で真っ暗な中手さぐりで電池交換。これで少しは普通に走れるようになりました。それにしても皆さんが使っているライトは明るいですね。どんなの使ってるんだろう?
2時過ぎに第1関門(52㎞地点、バナナと水)に到着。前半突っ込んだ代償か、ちょっと脚にきてますね~。
ここから第2ループです。少しトレイルを下った後、ロードに出て滝越まで下ります。そして再びトレイルを登り返し、第一関門へ戻ります。ここのロードが今年は長く感じました。本来であれば楽に走れる区間ですが、もう既に脚が終わってる私には辛かった。復活を信じて我慢の走りです。
ロードでは何度かこの様なトンネルを通ります。これが結構怖い[E:coldsweats02] 一人じゃ夜中に絶対通らないですね。
滝越からの登りは基本的に歩き。少し走れるところは走る。ここでスタート直後にご一緒したさわやか君(好青年の印象だったので勝手にこう呼ぶ事にしました)が「ここは歩くと決めてたので」といって歩いていました。でもその歩きが速かったりするんですよね[E:coldsweats01] このさわやか君、一昨年もマイルを完走してるのですが、その時借りを返す為に参加したそうです。
エイドの手前70㎞手前で100㎞の参加者と合流します。コースが賑やかになり元気が出てきました。
再び大エイド(72㎞地点、バナナとおにぎりと水)に戻ってきました。今度はバナナに加えておにぎりがありました。ここでリザーバーに水を補給します。
一旦止みかけた雨がここにきてまた激しく降ってきました。少し寒く感じたのでここでトレントフライヤーをはおりました。昨年はここから復活してガンガン抜いて行ったのですが、そうは甘くなかったです。下りは走っていてもどんどん抜かれてしまいましたね。この区間をしっかり走れなかったのは痛かったです。否が応にも第2関門時間が気になってきました。後半の事を考えると関門時間の1時間前に着かないときびしい。この辺りからリタイアという文字が頭の中をよぎっていました。「第2関門でリタイアすれば荷物も受け取れるし、早く家に帰れるなぁ・・・・・」なんて事をずっと考えていました。でもそれを思いとどまらせたのは今日予約している宿の事。帰宅時の渋滞を避けるために甲府の宿を予約していました。リタイアして帰宅すればキャンセル料100%だし、泊るには早すぎてやる事ないし・・・・・。
「よし、関門時間の1時間半前の9時半に着かなかったらリタイアしよう」
それにしても第2関門への登りが長い。なかなか見えてこないんです。眼下には三浦貯水池が見えます。相変わらず雨は降ったり止んだりを繰り返しています。
結局第2関門(103㎞地点、パワーブラストとオレンジとバナナと水)についたのは9時40分にならないくらいだったと思います。もういっかなぁと思っていたのですが、途中での100㎞参加者やエイドのボランティアの方からの声援を受けて、ここでリタイア出来ないなぁと覚悟を決めました。
この辺から天気は回復し、晴れ間も見られるようになりました。晴れないで曇っていてくれればいいのに・・・・・。おんたけ山には雲がかかってました。

しかし、ここから先は本当に辛かった。もう脚はまともに走れる状態ではありません。天然エイド毎に脚に水を掛けて進む、といった事を繰り返しました。脚もそうですが足の裏も一歩一歩痛みを伴うようになりました。水のかけすぎで足裏はふやけ、マメと爪もいっちゃってるみたいです。今回はアディゼロにしたのですが、マゾヒストに比べると靴底が薄いのでガレたおんたけには向いていないかもしれませんね。
楽しみにしていた素麺エイドでさわやか君が声を掛けてくれました。どうやらここでリタイアするそうです。このままいっても完走できるのですが、一昨年のリベンジが結局同じ結果になってしまう事、今後のレースに対する練習の為にここでのダメージを最小限にして次の目標に向かいたいという思いで決めたそうです。「この時間なら一昨年の私と同じなので登りは全部歩いても23時間前後で完走できますよ。頑張って下さい」と心強い言葉を頂き、握手をして別れました。
第3ループの合流地点ではなんとグレゴリーのスタッフの方がコーラの差し入れをしていました。「残りはダイエットコーラしかないですが(笑)」とおっしゃってましたが、ここまでずーっと水だけだったのでとても美味しかったです。しかも氷いりでした。ごちそう様でした!
頭の中では制限時間内に完走できるかぐるぐる計算しています。下りはキロ何分、登りはキロ何分とか最後のループはどのくらいかかるか、とか・・・・・。とにかく完走だけは死守したい。もうその思いだけでした。第3ループの合流地点から最後の小エイドまでの時間を測ると90分。小エイドからゴールまでは約7㎞なので70分あれば大丈夫かな?いや余裕を見て90分。ループ後の落ち込みも考えて第3ループを2時間から2時間半で行けば時間内完走できそうです。そして地獄の第3ループへ向かいました。
昨年一度体験しているのである程度覚悟はしていましたが、それでも有り余るほど厳しく長かったです。本当になんてコースでしょう。ずっと眠気とも戦ってきましたが、思考回路が完全に停止して「あれ、今俺何にも荷物もたないで登ってるけど意味ないじゃん!」と思ったりとか自分が別のところで見ていて登っている自分を「だめだそんなんじゃ」とか言ってコーチしていたりとか・・・・・普通の精神状態じゃないですよね(笑)。登りも延々と続きますが、ピークを過ぎてから下る道も相当長いです。偽ピークならぬ偽合流と思わせる場所が幾つも現れては期待を裏切ります。ここで5、6名のマイルの方に抜かれました。それにしてもここにきてこの登りを走れるのでしょうかね?皆さん強いです!なんか抜かれまくりでへこみますね、正直。
やっと合流地点が見えました!
あ~長かった。今年も思わず叫んでしまいましたよ。でもこれで終わりじゃありません。更に少し登り返して、ゴールまで一気に下ります。傍から見たら「歩いて下りた方が速いんじゃない」みたいなペースで必死に下っていきます。ここまで来るとコース上は誰もいなくなり、また一人ぼっちです。おそらく私が最後のランナーなんじゃないかなと思いました(実際には後ろにまだ何名かいたみたいです)。そんな時、コース脇の藪の中に何か今までに感じた事のない大きな気配を感じました。ガサガサーっと動いています。そういえば一回目にここを通った時に前のランナーが立ち止まってびっくりした様子だったのを思い出しました。慌てて熊鈴をガンガン鳴らし気配が無くなるのを待ちます。しかし移動するだけで暫くそこに留まっていました。音が無くなるまで暫く動けませんでしたね。正直とても怖かったです。何とかやり過ごして最後の小エイドに再び戻ってきました。エイドの方によると、女性の方が登って行ったとの事。「会わなかったか?」と聞かれましたが周りには人っ子一人いませんでした。間に合うといいのですが。
あとはほぼ平地。おまけにロードに出てしまえば足の裏の痛みも耐えられます。ここからは今までとは別人のような走りで100㎞の方に「お疲れ様でした」と声を掛けながらゴールへ向かいました。ゴールでは滝川さんが迎えてくれて「やはりマイルはきついですね~」と声をかけゴールしました。タイムは22時間台後半でしたが、意外に順位が前の方でした。結構厳しかったのでしょうかね(結局マイルの完走率は26%だったそうです)。
いつも書くのですが、本当にもう参加するのはやめようと思いました。ただ、今回の不甲斐ない走りでは心残りがあるのは事実です。「おんたけ卒業」は自分の納得のいく走りが出来た時に初めて口にする事ができるのかな、と今は思っています。
参加された皆さま、お疲れ様でした!