19:52 第2関門・松原湖 約96キロ


ここでは温かいお味噌汁が振る舞われていました。

初めての温かい食べ物だったので、とても美味しかったなぁ。他にもみかんやお菓子もあったような・・・・・。とりあえず身体を暖める為、焚き火の前に座り込みました。

スタッフの話からすると、この後600m登って600m下ってまた900m登ると大河原峠らしい。なんか気が遠くなってきましたよ

コーラを一杯頂きトイレへ向かうと、収容バスにはリタイアを決めたランナー達が乗っています。「リタイアするならここなんだろうな」と思いましたが、私は再び走り始めました。南八ヶ岳林道からの下りでは葛藤もありましたが、もうリタイアの事は頭にありませんでした。だからと言って「何が何でも完走してやる!」と言った熱い気持ちもなく・・・・・。無の境地とでも言うのでしょうかね

次のエイドは荷物を預けている八千穂レイクです。ここに今より暖かいグローブや防寒着、補給食を預けてあります。それを目標に頑張りました

22:33 八千穂レイク(第7エイド) 約110キロ

ここで念願の荷物を受け取りました。焚き火にあたると再スタート出来なくなりそうでしたので、少し離れたライトの下で準備をしました。

この時点のウェアは以下の通り(赤字のウェアを追加)。
・フラッドラッシュ®スキンメッシュ(ファイントラック)
・メリノスピンTMライトロングスリーブ(ファイントラック)
・ライトコロナドジップT(マウンテンハードウェア)
・クリマライト(モンベル)
・エフュージョンフーデッドジャケット(マウンテンハードウェア)

ダウンを着ている方もおられましたよ!そのくらい寒かったんです。

他に防寒用のグローブ、補給食、ガーミン用の補助バッテリー、ライトの電池交換等の準備をし、手先だけ焚き火で暖めて再び暗闇の中に飛び込んで行きました。

0:00 NTT外放送八千穂受信所(第8エイド) 約117キロ

暖かいお湯を飲みながらソフトせんべい、柿ピーを頬張ります。塩気があり、すっごく美味しかったです。パワーバージェルブラストも丸々1袋頂いちゃいました!

ここから林道に入り大河原峠を目指します。暫く下った後、いよいよ峠に向けた900mの登りです。傾斜はきつくなく林道なので走って登れるコースなのですが、とてもそんな脚は残っていませんよ。歩きでも次々に抜かれて行きます。ぬ

すると前方に灯りが。大河原峠までエイドは無いはずですが…。近づいてみるとそこはやはりエイドではありませんでした。

スタッフの方によると川を渡る石が凍結しており滑るから危険との事。試しに片足を岩の上に乗せてみるとかなり滑ります 上流に迂回すれば凍結していない石があるそうですが、飛ばないといけないそうです。

前の2人に続いて迂回する事にしましたが前の方が滑って川に落ち、シューズを濡らしてました。私はストックを向こう側に投げ、岩に飛びつくようにジャンプ!なんとか濡れずに渡る事ができました。

この寒さでシューズを濡らしたら走るのは厳しいと思います。実際この後にお話しをした方も川に落ちたらしく、大河原峠でリタイアされてました。

周りには人影もなくなり、一人なかなか見えないピークを目指して登ります。すると後ろから救急車のサイレンが聞こえ、もう一台の車と共に林道を登って行きました 誰か急病人でしょうか・・・・・。

何度も期待を裏切られながらも、ようやく大河原峠に到着しました。長かった・・・辛かった・・・寒かった・・・。

4:20 大河原峠(第9エイド) 約133キロ

もう寒くて限界です。テントの中のストーブの前で毛布にくるまり動けなくなっていました。あ~きつい。それにゴールまでの時間に余裕はあるのだろうか?それまでストーブの周りで休んでいたメンバーが「ギリギリだから行こう!」と数名を連れ立って出発しました。

私も意を決して立ち上がり、トイレを済ませてエイドで暖かいコーンスープを頂きましたが、震えが止まらなくなっていました。このままではスタッフに止められてしまうのではないかと思い、急いで出発しました。

走り出すと震えは止まりましたが、次は急激な眠気が襲ってきました。気づくと走りながら寝てるんです それでも空が明るくなるにつれて眠けも覚めてきました。

女神湖目指してゲレンデを駆け下ります!


女神湖畔を走り、第3関門を目指します。


6:22 第3関門・女神湖 約145キロ

ここは美味しい物がたくさんありました。おにぎり、お味噌汁、煮りんご、白菜の漬物など。ここは長居してしまいましたね~。

そして出発しようとすると「tsuneさん」と声をかけられました。最初誰だかわからなかったのですが、ゼッケン番号を見てその方がいつもコメントを下さっている"ぐらさん"だとわかりました。ぐらさんは残念ながら大河原エイドでリタイヤされて、女神湖へ搬送されたとの事でした。でも膝に不安を抱えた状態で大河原峠までこれた事はすごいと思います。きっと万全の状態なら問題なく完走されていたと思います。

ぐらさんと固い握手を交わし、最後のラスボスである八子ヶ峰へ。
ここからはみんな歩いていますが、私は遅いながらもなんとか走れています。

白樺湖畔


7:33 白樺湖(第10エイド) 約150キロ

UTMFでもお世話になった炭酸エナジードリンク。ここでは温めたホットを頂きました。最初「えっ?」と思いましたがこれが意外といけてました

スキー場のゲレンデを登っていきます。スタッフの方は「これが最後の登りですよ」と言っていたのですが・・・・・うそつき(笑)。


八子ヶ峰からの眺望。


本当の最後の登りを終え、後は尾根沿いに蓼科湖を目指して気持ちのよいラストランです。


最後の下だりのトレイルも気持ちよく走りきり、多くの方々の声援を受けながら28時間40分台でゴールしました

今年参加した3つの100マイルレースの中で正直一番辛かったです。その原因はやはり寒さでしょう。ハイドレが凍ったのは初めての経験でした。100マイルの完走率は実に26.9% 如何にこの大会が厳しかったかが分かりますよね。

今回の大会関して様々な意見、賛否両論があるようですね。
確かに南八ヶ岳林道における救護には再考の余地はありそうですが、十分な装備でないランナーもたくさん見受けました。デポジットポイントが八千穂レイクという事で、スタート時に相当な装備を積んで走らなければならないことは判るはずです。また、エイドに関しても案内にあるよりも充実していましたよ。私は寒さに関しては当初から懸念しており、レース前に入念に調査して臨みました(それでも寒かったですが・・・・・)。

景色もコースも素晴らしい大会でしたので、主催側、参加側共に改める所は改めてより良い大会にしていけたらいいですね。