宮城さんから寄贈していただいた大東犬

  2005年(平成17年)12月30日の沖縄タイムス朝刊に、大東犬消滅危機の見出しで記事が載った。それによると、「南大東島で確認されている大東犬は5匹で、しかもすべて雄」とのこと。そうなると、雌がいないので増えなく絶滅の危機に瀕しているわけである。

 2000年1月23日に本村は開拓100周年の記念式典を秋篠宮同妃両殿下をお招きして盛大に祝いました。そのとき両殿下に大東犬をお見せしました。

 秋篠宮殿下は日本動物園水族館協会総裁でありますので、その後同協会の会合の場で、沖縄こどもの国の園長に2度大東犬のことについてお尋ねになったようです。私にも沖縄こどもの国の園長から問い合わせがありました。そのときから、大東犬を絶やさないようにしなければならないと思っていたところです。

 今回、この絶滅の危機に瀕している大東犬の現状を名護市在住の宮城さんが知って、その繁殖に役立ててくださいということで、生後5ヶ月の大東犬をつがいで寄贈していただきました。

 宮城さんは、平成17年1月に南大東島の友人を介して大東犬をつがいで譲り受けたそうです。その犬が出産し2匹が徳之島に渡り、その犬が子を産み、そしてその子犬を取り寄せ、寄贈してもらったものです。

 今後は、大東犬を消滅させないようにしなければならないと考えています。

 宮城さんありがとうございました。大事に育て繁殖していきます。