-大連編- その67 「淋淋と再会」 | ゆるりんあん こころほんわか専門家

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翌週の水曜日、京都から新幹線で東京へと出発!
 
今回、打合せの開始は午後1時でしたが・・・
予想を反して、1時間足らずで終了!
 
その後に知人と会うことになっていたのですが、
その知人との都合も付かず、すべての仕事が…
午後2時には終わってしまったのです。
 
東京から豊橋までは、新幹線で2時間あまり…
これから豊橋へ向けて出発すると・・・
午後5時には到着してしまいます。
 
淋淋が勤める中国式カラオケ店のオープンが
午後7時ですから、今から出発すれば、
淋淋と1時間半ほど、一緒に食事ができます。
 
そう思った彼は、取りも直さず、
淋淋に電話をしてみたところ・・・
 
眠そうな声ながらも、僕が予定よりも早く
豊橋に到着できることを喜んでくれて・・・
午後5時過ぎに豊橋駅で待ち合わせて、
一緒に食事することを了承してくれたのでした。
 
喜び勇んだ彼は、品川駅近辺の金券ショップで
当時の新幹線のエコノミー切符を買うと、
意気揚々と豊橋へと新幹線を走らせたのでした。

…って、運転手じゃないですけど (^^;
 
午後5時過ぎ、彼の乗った新幹線ひかり号は
予定通り、豊橋に到着!
 
果たして、淋淋は・・・
時間通りに豊橋駅まで来てくれるのでしょうか?
 
中国人は、時間に対してルーズなところがあり、
特に淋淋は…その傾向が強いのです。
 
ホームの階段を昇り、2階の改札口を出た所で
東口か西口か?…どっちで待ってもらうのかを
決めていなかったことに気付いたのですが… 
お店がある表通りは東口なので、
東口の方へと歩いていくことにしました。
 
しかし、淋淋らしき女性は見当たらず
1階の方へ降りても見つけられませんでした。
  
そこで、もう一度、2階へ上がって、
タバコを吸いながら待つことにしました。
 
15分ほど待ったでしょうか!
そのとき、突然、彼の携帯が鳴り響きました。
 
すると、電話の先からは・・・
ハスキーな淋淋の泣きそうな声が聞こえてきて
 
 ♀ 今どこ?・・・どこに居るのよ?
 
と、怒っいるような雰囲気…
 
何と、お店の人に見られたくないので、
メイン通りの方ではなく、裏の方の西口で、
5時前からずっと待っていたというのです。
 
消え入りそうな淋淋の声を聞いた途端、
すまなかったという気持ちが沸き上がった彼は
西口の方へと走っていき、
エスカレータを急いで降りていきました。
 
そして、エスカレータを降りた柱の陰に、
淋淋らしき女性のシルエットが見えた途端…
淋淋は、彼を見つけたようで、
こちらの方へずんずんと歩いてきたかと思うと、

 ♀ どこに居たのよ!
   もう、来ないと思ったんだから!
 
と・・・かすれていながらも大きな声で叫ぶと、
彼の胸の中に飛び込んできたのです。

近くに居た数人の人たちが、
珍しいものでも見るかのような目を
彼たちの方に向けてきたので・・・
 
恥ずかしかった彼が淋淋の両肩を抱き起こすと
淋淋の右手を強く握り締めて、
柱の影の方へと引っ張っていきました。
 
周りの人からは隠れて見えなくなったところで

 ♂ ごめんね!
 
と言うと、淋淋の両肩を両手で掴んで
強く引き寄せて、背中に両手を回し…
やさしく…そして、強く…抱き締めたのです。
 
彼は、心の中で、
 
 ♂ やっぱり、僕は淋淋のことが大好きで
   忘れることなんかできないんだっ!
 
とつぶやくと、もう一度、強く抱きしめました。
 
どれくらい時間が経ったのでしょうか?
 
さすがに人通りがあるので、柱の影であっても
人から見えることに気付いた彼は
淋淋を自分の体から引き離すと、
涙が伝っていた淋淋の頬を、右手でそっとなぞり
 
 ♂ 本当にごめんネ!やっと、逢えたネ!
 
と、少しかすれた声で話すのが精一杯でした。
 
こうして、半年振りの再会が、
ここ豊橋駅の西口の柱の影で実現したのでした。
 


今日も、長~い文章を最後まで読んでいただき…
本当にありがとうございました。_0_