★中国恋愛日記 -大連編- その45
「日本編に突入?」
7回目の出張で、とうとう・・・
淋淋と深い関係を結ぶことができた彼は…
今後は少し、距離を置いた方が良いのではないかと
思っていました。
8回目の出張では、
突撃タイプのメイメイとの出会いもあったのですが
春節(中国のお正月)で帰省していた淋淋とは、
結局、逢わずじまいで終わっています。
そして、9回目の出張を3月に控えていたときに…
東京に出張中の彼の携帯が、突然、鳴り響きました。
品川駅で降りて、京急からJRへと
乗り換えようとしていたところだったので、
電話に出ようとして、携帯の画面を見たところ…
見に覚えのない番号からでした。
通常、住所録にない番号の電話には
出ないことにしていたのですが、
何かしら…虫の知らせのようなものを感じた彼は…
早速、電話に出てみたところ・・・耳元から…
ハスキーなあの淋淋の声が聞こえてきたのです。
♀ ○○さん、元気?今、どこにいるの?
中国から日本への電話は、大変なお金が掛かります。
だから・・・
日本の彼が、中国の淋淋に電話することはあっても
中国の淋淋から、日本の彼へ掛かってくることは…
一度もなかったのです。
彼は、何か大変のことが起こっているような・・・
嫌な予感がしました。
そして、恐る恐る・・・聞いてみたのです。
♂ 今、東京に来ている。
どうして、電話してきたの?
しばらく、無言のときが流れたましたが・・・
淋淋の返事は、短く明瞭でした。
♀ 今、日本に居るの!…すぐに逢いたいよ!
それを聞いた瞬間、彼は、“うっ!”と・・・
言葉に詰まってしまいました。
一体、何が起こったのか?
すぐには、理解できなかったのです。
ただ、妻子持ちの彼に取って、
間違いなく・・・危険な兆候ではありました。
中国であれば、日本からは距離があるので、
かなりの安心感がありますが・・・
日本であれば、少し無理をすれば、
彼の自宅までやってくることは、
そんなに難しいことではないように思えるのです。
ここで、掻い摘んで淋淋からの情報を整理すると…
・最近、日本で仕事できるようになった。
・3ヶ月の観光ビザで日本で働くことができる。
・今、豊橋の中国カラオケ店で働いているので、
すぐにでも…逢いに来て欲しい。
豊橋であれば・・・
出張で大阪と東京を往復することの多い彼に取って
途中下車でき、格好の場所と言えなくもない…
彼は、一応、逢いに行くという返事をして・・・
すぐに電話を切りました。
日本に滞在しているという淋淋からの電話に・・・
彼は、気が気ではありませんでした。
もし、突然、逢いに来られて、
“結婚して!”と迫られたらどうすれば良いのか?
そんな不安な気持ちで、日々、過ごしている彼に
再度、淋淋から電話があったのは、
最初に電話があってから、5日後のことでした。
その日は土曜日で、
自宅で庭の手入れをしていたところ、
妻から“携帯に電話よ”と、声を掛けられて、
慌ててリビングに戻り、社用携帯に耳を当てると…
淋淋のくぐもった声が聞こえてきたのです。
淋淋からの電話は・・・
♀ 今度、いつ、大連に行くの?
持ってきてもらいたいものがあるの…
これを聞いた彼は、唖然として…すぐには声も出ず、
返事すらできませんでした!
中国から日本へ出稼ぎに来ている小祖のために
なんでこの僕が、仕事で出張している中国から
小祖の荷物を運び込まねばならないのかっ!o(><)o
そして、よくよく、落ち着いて聞いてみると…
日本の食べ物は口に合わないらしく、
ごはんのお供であるお漬物や、着る物、
その他もろもろの物が必要らしく、
航空便は高過ぎるし、船便は遅すぎると言うのです!
確かに、彼が運べば、海を渡るのは無料ではあるし、
淋淋に取って好都合なのですが・・・
あわよくば、税関や検疫をスルーしたとしても、
京都から豊橋まで、どのようにして運べば良いのか?
家族にうまく説明する理由も考えねばなりません。
でも、淋淋の不可思議な魅力に
引きずり込まれつつある彼は、深く考えずに…
“分かった”と、返事してしまったのでした。
しかも、来週末からは9回目の大連出張が待っていて
シンクロニシティ(共時性)を信じている彼は…
神のお告げのようにも感じたのかもしれません。
段取りとしては、
来週末の土曜日、シャングリラホテルのロビーに、
淋淋の妹が荷物を持ってくることになりました。
果たして、淋淋の妹は、どんな感じなのか?
淋淋は、三姉妹の真ん中だと聞いていました。
だから、個性的で掴みどころがなく、ある意味、
八方美人的な面もあったのでしょう。
次に大きな問題となるのが、日本国内での輸送!
彼は、生ものが含まれている以上、
いくら冬であっても、長くは持たないだろうと思い
土曜日に帰国するので、次の日の日曜日に、
無謀にも…マイカーで高速を走ろうと決心しました。
家族には、中国の新入社員が研修で名古屋に来るので
休みの日に名古屋城へ遊びに連れて行くために
車が必要なのだと説明することにしました。
苦し紛れの…如何にも言い訳っぽい理由なのですが
これで行くしかないと思った彼は、
すべての段取りを心に決めて、
週末を無事、乗り切ると・・・
週明けの水曜日から、
運び屋として、重い気持ちを引きずりながら、
大連へと向かいました。

本日も、長~い文章を最後まで読んでいただき…
本当にありがとうございました。_0_