今日はテレワークではなく、出社しました。
その帰り道…
初めて目にする、大きくて綺麗な花でした。
名も知らぬ綺麗な花を目にすると、どうしても
反射的に母のことを思い出します。
母は草花が大好きな人で、大概の花の名前は
母に聞けば判明しました。
その母を10年前に、孤独死させてしましました。
「これ、なんて名前なんだろうな。」
そう思って、iPhone の「写真」フォルダの
「調べる」機能で調べてみたら…
そっかぁ…。彼岸花の仲間で「アガパンサス」か…。
綺麗なもんだな。彼岸花…か。
そっか…。婆さんに聞かなくても、iPhoneが
教えてくれんのか…。そっか。
いつからだっけ。「母さん」じゃなくて
「婆さん」って呼ぶようになったの。
この花の画像… 送ってやったら喜んだのかな。
…喜んだんだろうな、きっと。
10年か… あっという間だな。
蒸し暑い初夏の帰り道。
悔やんだって、何したって取り戻せない
取り返しのつかない、そんな想いを幾度なく
何度も何度も突きつけられた10年間。
懐かしくも、申し訳ない気持ちと共に
色んなことを思い出す。
そんな郷愁に近い想いを抱くことすら
ただひたすらに申し訳ない 10年間。