人形劇版の「ごんぎつね」です。
以前、柄本明さんが朗読する「ごんぎつね」の
ことを書いたことがありました。
もうね…だめっすわ。
何回見ても… だめっすわ。
なんでこんなに泣いちゃうんだろう。
そしてごんは その償いのため、兵中に
栗や果物を届け始めます。
誰からの贈り物なのかわからない兵十。
村の知り合いにその疑問をぶつけると、
「それは神様からの贈り物だ。神様に感謝しろ。」と
諭されます。ごんはそれを聞いていました。
思わず神様に八つ当たりしてしまうごん。
それでも…
気持ちが届いてないこと、わかったのに。
これからもずっと、きっと気持ちは届かないのに。
それでも、ごんはまた行ったんだね。
お詫びしたかったのかな。
償いたかったのかな。
たとえその気持ちが伝わらなくても、
わかってもらえなくても…。
知ってるよ。絵本も何度も読んだ。
この後ごんがどうなるか…知ってるよ。
それでも…あぁ…
光の中にごんが消えても、しばらく銃声は
なりませんでした。数秒がとても長く
感じました。
「あ…劇場版は、エンディングが違うのか？
ハッピーエンドなのか？…ごん、この後…
大丈夫… なのか？」
パァアアン‼︎
ごんか光の中に消えてから５秒後
やはり銃声は鳴りました。
わかっていたのに、体がビクッ！と震えました。
倒れるごん。
そして全てを悟った 兵十…
劇中では、兵十が銃を取り出すところから
切なく悲しく、そしてやるせない音楽が流れます。
どうしても…どうしても泣いてしまいます。
この文章書いてても泣いてしまいます。
取り返せない過ちってあるんだね… ごん。
時間は巻き戻せないんだね…。
ごんは… ごめんね、ごめんねって…
伝えたかったんだよね。
どうしても伝えたかったんだよね。
最後の最後に伝えられたのかな…
伝わったのかな。
きっと… 伝わったよね。
でも… 悲しいね… ごん。
お父さん なんど見ても ないちゃうんだ