表参道にて -2ページ目

原広司

「私は建築の論理と社会の論理はひとつだと信じてきた。人間が論理的である以上、天才であればあるほど、論理で表現を語れるのではないかと思う。私はミースの均質空間のあとで、離散空間なるものを構想し、それを実現したいと考えてきた。参加とは単に使用や管理の問題ではなく、最大の個人の自由を認める離散型社会のあり方を原理的に問うものである。ここではコネクタビリティとセパラビリティのあり方が問われなければならない。でなければ『集団』というものが発生してこない。『コネクト』というのは機械の論理であって、エレクトロニクスの論理では離れていてもコネクトできるという特徴があるが、コネクタビリティを強調しすぎると徴兵制と変わらなくなってしまう。社会がディスクリートへ向かうのであれば、この中で住民参加の論理が考えられなければならない。とするならば、『住民参加』というものをテーマとして、建築の論理として新しいものが出てくるはずである。」

おだやかなワンルーム

おだやかな・ワンルーム

空気や気配がゆるやかにつながりながら、
ただのワンルームでは得られない
空間の奥行きと迷路性があること

毎日を忙しく働くDINKSにとって
お互いのリズムを崩すことなく
日常の生活の中に
そっと2人の生活を滑り込ませる

そんな生活のシーンがこのスペースに
展開されればよいと考えています。

リビング・ダイニング・キッチン・ベッドルーム
がバルコニー側に設けられた建具によって
ゆるやかに分節しながら連続した空間として
意識されること。

北側の柔らかい光に満ちた「おだやかなワンルーム」の提案です。

KGOR コメント

2世帯が生活する風景をつくる
世帯間の独立性を許容しながら「一つの家として住む」風景は、家族の生活が「いつも幸せな状態じゃない」ということを受け入れること。距離が近づいたり遠のいたりする。一つ一つの居所がズルズルと見え隠れしながらつながってゆく。家族が一つになったり、いくつかに分裂したりしながら生活のシーンが立ち現れる。
そのような風景が、この「いえ」の中に現れることを考えている。

2階は2つの世帯を時につなぎ、時に距離を確保しながら、人の気配が立ち現れるのを待つ中間的な場所となる。

エレクトロニックエイジの動く建築

エレクトロニックエイジの動く建築のイメージ(伊東豊雄 透層する建築)

空気の流れの軌跡を形態にしたようなフレキシブルで柔軟性に富んだ空間を持つ
もの時代の物質性が希薄で光や音を視覚化したような非実体的空間
きわめて人工的な空間でありながら自然と調和し、新しい自然を感じさせる空間であること

今日の動く建築のイメージは、物理的にものが動くのではなく、シーンのみが次々に変化する
現象性をもった建築となるのではなかろうか?

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ツーソン

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