寒い日や少し暖かい日を繰り返しながら、少しづつ春になってきましたね。
卒業や入学の季節であったり、満開の桜であったり、新しいスタートを応援する様々なものであったり…。
大切な人を亡くした方々の中には、この時期のそういったものを感じることがつらい方が、多くいらっしゃることと思います。
苦しみ、悲しみ、後悔、自責…。
たくさんの感情を抱えながら今日を生きることで精一杯の皆様は、ご自分の未来が見えないことに、不安も覚えるかもしれません。
この地獄のような日々は一生続くのか。
自分はこのままどうなってしまうのか。
自分はこれからどう生きていったらいいのか。
分からなくて不安だと思います。
でも、分からなくて当たり前ですし、分からないことに不安を覚えなくても大丈夫です。
「あおむし」は、毎日、毎日、葉っぱをたくさん食べます。
ただひたすらに、何日も葉っぱを食べ続けます。
でもあおむしは、自分の将来を考えて葉っぱを食べ続けているのではありません。
あおむしの自分に今できることは、ひたすら葉っぱを食べ続けることだけだからです。
そしてあおむしは、いつしか蝶へと変わります。
あおむしの「ひたすら葉っぱを食べ続ける」という日々があってはじめて、蝶になる日がやってきます。
あなたが今、涙を流し、悲しみ、苦しみ、生き地獄のような日々を送っていることを、私は知っています。
でも、その地獄のような日々は、一生は続きません。
少しづつ、少しづつ、想いの形は変わっていきます。
悲しみや苦しみがなくなることはありませんが、そんな苦しい日々の中でも、あなたは少しづつ変容を遂げていきます。
あおむしがひたすら葉っぱを食べ続けるように、今は苦しみ続けるしかないかもしれません。
でも、いつしかあなたが変容を遂げることができたら、その時は、ぜひ私に教えてください。
あなたが葉っぱを食べ続けた先に遂げた変化を、聴かせてほしいと思っています。
もちろん、ずっとあおむしでも大丈夫ですし、さなぎのままでも大丈夫です。
そして、どんな蝶になるのかは自分で決められる…ということを覚えておいてもらえたら嬉しく思います。
10/18に発売になりました。
表紙に描かれた花は「立葵」という名前で、娘の葵が旅立ってから好きになった、とても可愛らしい花です。
もし良かったら、お手に取っていただけたら嬉しく思います。
☟こちらから購入が可能です。
自死には、自死特有の問題があります。
グリーフの過程においては、