- 池田 あきこ
- 「ダヤンと時の魔法―Dayan in Wachifield〈3〉
」
わちふぃーるどは、四季の美しさに溢れた世界。そう、それはこんな歌にも良くあらわれている。
ふゆは タシルのふゆは 炉辺で ぬっくぬく
はるは タシルのはるは お日様 ぴっかぴか
なつは タシルのなつは 草木が ざっわざわ
あきは タシルのあきは 夕焼け ぎっらぎら
タシル わがタシル 愛しのタシルの街よ 永遠に(とわに)
この巻では、そんなうるわしいタシルの街の平和が脅かされる。前巻でダヤンたちを脅かしたのは、死の森の魔王だったけれど、わちふぃーるどには、実はもっと恐ろしい存在があったのだ。それは、わちふぃーるどの雪の神。魔王、死の森を出ることあたわず、との約束を破り、魔王がジタンの秘密を求めて北へと向かったことから、雪の神の怒りが天を衝く。
ダヤンはジタンとともに、わちふぃーるどを救うため、過去への旅に出る…。
しかし、タイムトラベルものは、読んでると何か頭がこんがらがるのです…。こんな私の頭では、SFが苦手なのもむべなるかな??
結局、この第三巻ではタイムトラベルの顛末は語られることなく、それは次の巻に続くよう。そして、この本の中で気になるのは、ジタンとセの行く末! 呪文のパンのないセに、静かに意識を手放したジタン。ああ、彼らはどうなってしまうのだ?
目次
第一部 雪の神
第二部 時の旅
臙脂色の文字の部分は、本文中より引用を行っております。何か問題がございましたら、ご連絡ください。
☆関連過去記事☆
「ダヤン、わちふぃーるどへ 」、「ダヤンとジタン 」