- 柏葉 幸子, めるへんめーかー
- 「とぶキャベツのひみつ―黒うさぎ王国
」
旺文社
■四季さんの記事はこちら → 「魔法の鍵」めるへんめーかー企画・編
でもさ、図書館などで狙ってるのが悪いのだけれど、なかなか手に取ることは出来なくって。ふと思いついて、検索してみたら、めるへんめーかーさんが、表紙や挿絵を描かれている本を発見! 前置き長いですが、借りてきたわけです。
この本自体は、正真正銘の児童書。そうだなー、30分もあれば読みきっちゃいます。うーむ、こういう本は、子供の頃に読みたかったね。
主人公は、小学二年生の少女、ミト。三歳の妹が出来てからは、両親は妹のことでてんやわんや。「おねえちゃんなんだから」、と何かと叱られてしまうのも、何だか面白くない感じ。
さて、そんなミトのもとに、ある夜、黒うさぎたちがやって来た。彼らの王国を治める百二十四代目の女王が行方不明となり、ミトが百二十五代目の女王に指名されたのだという。人間の女の子が、黒うさぎ王国の女王様だって?!
黒うさぎ王国へと連れて行かれたミトは、御前会議にて「キャベツ問題」を解決するよう求められる。更にはもののはずみで、満月祭りまでの三日の間に、キャベツを救う事を約束してしまい・・・。
無事、黒うさぎ王国のキャベツ問題を解決したミトだけれど、これは行きて帰りし物語。ミトの夜の冒険を知るものは、パジャマについた白い塗料のみ・・・。
めるへんめーかーさんといえば、久美沙織さんの「丘の上のミッキー」シリーズの表紙・挿絵が印象深いのだけれど、児童書の表紙なども描かれていたのだね。またまた話は飛ぶけれど、私、久美さんは、メジャーな「丘ミキ」よりも、ハードボイルドならぬ半熟(ハーフボイルド)探偵のせりか&遥が好きだったのです。でも、これ、ご存知の方って、おられるのかしら。
「丘ミキ」で印象深いのは、ヨットの操縦法だけさ・・・。当時、私がヨットに抱いていたイメージは、もそっと優雅なイメージだったんだけど、ヨットって結構体育会系なんだよね。いまだにヨットを見ると、帆(でいいんだっけ?)が頭の上をぶうんとよぎるイメージが浮かんでしまいます。
もくじ
わたしが女王様?
めちゃくちゃな御前会議
キャベツがとんでる!
ゆくえふめいの女王
スーズ夫人、キャベツにおそわれる!
パジャマのしみのひみつ
☆過去に読んだ、めるへんめーかーさんの漫画
・「歌う竜 」
・「銀の竪琴 金の声 」
・「光の回廊 」
四季さんが記事にしておられる企画本や、それをまた漫画化した作品も読んでみたいけど、なかなか難しそうですね。ああ、絶版の壁!