それは本来、死神が持つべき死のノート。そのノートに名前を書かれた者は、自分の持つ寿命に関わらず、死を迎えてしまうのだ。
さて、退屈な死神界に飽き飽きした死神リュークが、人間界にその死のノート、DEATH NOTEを持ち込んだ! リュークが落としたDEATH NOTEを手にしたのは、刑事局長を父に持つ、高校生・夜神月(やがみライト)。彼はDEATH NOTEを使って犯罪者を殺し、新しい世の中、より良い世の中の創世を目指す。
しかし、相次ぐ犯罪者の死に、何者かの存在、意志に気づくものも出現する。大量殺人者、「キラ」と名付けられた月(ライト)は、警察やFBIを向こうに回し、キラとしての戦いを続ける。
キラである月(ライト)が戦うのは、数々の難事件を解いてきたという「L」。「L」はそれまでのキラの行動から、キラが日本の関東地方にいることを特定し、月(ライト)の身に迫る!
息詰まるような月(ライト)とLの頭脳戦が続き、3巻では、月(ライト)の知らない第二のキラが出現する。第二のキラは月(ライト)の味方なのか、敵なのか? 謎を残しつつ、話は4巻へと進む。
より良い世の中を創る為と、殺人を肯定する月(ライト)と、殺人はあくまで殺人であると、それを認めないL。探偵役のLは基本的には善、殺人を犯す月(ライト)は悪なんだろうけれど、キラの存在による犯罪の抑止効果など、単純にそうとばかりは言えない展開になっている。
緻密に書き込まれた絵といい、ぎっしり詰まった内容といい、物語のテンポの良さといい、週刊連載されていたことに吃驚してしまう漫画(しかも、少年ジャンプ!)。