DVD「フル・モンティ」 | 旧・日常&読んだ本log

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流れ去る記憶を食い止める。

2005年3月10日~2008年3月23日まで。

以降の更新は、http://tsuna11.blog70.fc2.com/で。

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
フル・モンティ

舞台はイギリスの鉄鋼の町、シェフィールド。シェフィールドの明るい未来、生活を歌った広報ビデオの画面から一転、場面は閉鎖された製鉄所の工場跡に。半年間失業中のバツイチの冴えないパパ・ガズ、工場の失業仲間の男たちが裸で一発逆転を狙う。

怖じ気づいて引っ込むか
裸で大金をつかむか
やるか?やめるか?

ガズは息子ネイサンに対する愛情はあるんだけど、終始いい加減で情けなく頼りない父親のまま(ネイサンの方がよほどしっかりしている)。仲間と団結はしていくのだけれど、ガズがあんまり成長しないままの所がいいな、と思った。仲間のそれぞれの事情も、本人にとっては深刻な悩みなのだけれど、情けなくもおかしみを感じる。

我々は若くもないし美男でもありません
でも―
今夜たった一度だけすべて脱ぎます

町の人々の熱狂に迎えられた、このイベント。彼らの「祭り」の後、この成功を胸にまた明日から頑張っていけるのかな、と思った。

「リトル・ダンサー」 と同じ、不況の町の父子を描いても、これはまた随分違うテイストだ。「フル・モンティ」は、与えられた情況のまま、不況を吹っ飛ばせ!という感じなのかな。劇中に出てくる、「フラッシュ・ダンス」のビデオも懐かしかった。