日本では、コイントスは整列して、握手してからキャプテンを呼んで行ないますが、アメリカでは入場前にキャプテンだけを呼んでやってしまいます。

チームがアップを終える頃に、副審が自分のサイドでアップをしているチームのキャプテンを呼びに行きます。

主審が副審にキャプテンを呼んできてと指令を出すのが自然です。

アメリカではどのカテゴリーでもなぜか1チームにキャプテンが2人はいます。

2人ともコイントスに来ます。ふたりともキャプテンマークを巻いています。これも謎です。

日本ではないことは、ちゃんと審判員もキャプテンも握手をしながら名前を言い、挨拶をします。

「John, Nice to meet you,」「How's going?」という感じです。

キャプテンによっては試合中に審判を名前で呼んできます。

その後、主審はコイントスをします。その前に、「何か質問はありますか?」とキャプテンに聞きます。

コイントスは、ビジターチームに「Heads or Tails」をコールをしてもらい、主審がコインを回します。

宣言通りの面が出たら、勝ちで、出なかったら相手チームが攻めるゴールを決めます。
言い方としては、

「Which field would you like to defend?」

と聞きます。反対のチームに「キックオフね。」と伝え、「あと2分で入場するからよろしく」とスケジュールを伝えます。

この辺の流れは日本と全然違うので驚きましたが、今は慣れました。
前にも書いたように、アメリカの大学サッカーは選手の実力はそれほどでもないですが、アナウンスや音楽をかけて、会場を盛り上げます。

ウィスコンシン大学のミルウォーキー校のチーム名は「パンサーズ(豹)」というのですが、自チームのコーナーキックになると、ノリノリの音楽と共に

「ペプシ! パンサーズ! コーナーキック!!」 

というアナウンスがはいり、観客が足をじたばたさせて音を出します。

ペプシがパンサーズにお金を出してくれてるのだと思いますが、毎回コーナーキックでこんなに盛り上がるのには驚きました。
先週の日曜日の朝9:30から社会人トーナメントの準々決勝の主審がありました。

雨も上がっていい天気の中で、いい雰囲気で試合は進んでいきました。

チームの力の差は歴然でスコアは5-0でした。

しかし、後半35分ぐらいから、どことなくいい雰囲気から、よろしくない雰囲気に変わっていきました。

勝ってるチームは、余裕があってサッカーを楽しんでいる感じだったのですが、負けてるチームはそれが面白くないのか、試合が止まるたびに相手選手に向かってブツブツと文句をいい出しました。

ファールの質が一生懸命にボールを取りに行ったけど、引っかかっちゃったというのではなく、意図の悪いファールが増えてきました。警告は出して、止めて選手と話をしました。

お互いにストレスが溜まってきたところ、負けてるチームのある選手がファールで倒されたあとに起き上がって相手選手の背中を故意に蹴飛ばしました。何か起こると感じていたので、私もダッシュで争点まで行きましたが、間に合わず。。。

当然、退場させようと思ったら、両チームの選手がその選手に向かって駆けこんできて、つかみ合いに。。。
まるでプロ野球の乱闘のような状態です。

今までは2人のつかみ合いというのはありましたが、チーム同士が乱闘状態になるのは初めてで正直びっくりしました。私も身体を間に入れて解こうとしますが、選手は大きいし、力が強くてなかなか解けません。

退場させて、反スポーツ的行為で何人かに警告をしました。彼らは売られた喧嘩は必ず返します。

レフェリーとして試合前に何ができなかったか?と試合後に考えましたが、頭は真っ白でした。
10年審判してるけど、こんな経験は初めてでした。

原因は色々あるのですが、一つはそれが起こる前に、センターリングに対して負けてるチームの味方同士が交錯して倒れたのですが、勝ってるチームが失笑したのです。それに腹を立てたというのが1つ。ゲームを止めて笑った交代要員を警告すべきか?少なくとも注意に行くべきだったかなと思いました。

未だに整理できてないですが、雰囲気が変わったとき、小さくとも諍いを耳にした時にしっかり対応しないと大事になるということはわかりました。