THE NUANCEだ!! | ツムラのチャンネルTブログ

THE NUANCEだ!!

津村だ!!




昨日、僕は伝説の一端に触れた。



同期であるツートライブが昨日、漫才劇場で初の90分単独を行なった。
客席は満員御礼立ち見続出。

カムバックでのこの大入りは、すでに開演前から伝説を窺わせる光景であった。


客席は異様な緊張感と高揚感に包まれながら、5分遅れでライブスタート。

まずは、その全容を見よう。







THE  NUANCE

2015.3.08(SUN)    よしもと漫才劇場




オープニング
舞台の妖精

出囃子がバグって突然舞台の妖精が登場。拍手の練習と声出しをさせるだけなのだが、その馬鹿馬鹿しさとソフトシュール感が早速ツートラ節を思わせる。
いきなりの出来事に会場全体が戸惑ってしまったのが残念だったものの、一気に異様な空気が加速した感じは、ツートラフリークとしては胸が鳴った。


①漫才「経営コンサルタント」

1本目でアイドリングする感じがこちらのワクワクを募らせる。
「ハンマーの余韻」など、ネタの主線とは無関係の細かいボケのクオリティの高さがたまんないよなあ。


②漫才「結婚報告をする娘と母」

馬鹿馬鹿しさと大喜利感を最大限に出力したネタ。
あえてオチを読ませるあたりバランス感覚が良い証拠である。


ブリッジV①
CM「セブンイレブン」「アコム」

ブリッジVのCMシリーズ。もう馬鹿馬鹿しいのなんのって!!
仕掛けがわかるとあと2時間はこんなんばっか見てたくなった。

③コント「海」


周平のピンネタ「◯◯な男」を見てから、だいぶシュールが好きな人だなと思っていたが(確か本人に言ったこともあるが)、今回のライブのとりわけコントを見てそれを確信した。
SF的な発想がどのコントにもあり、見ていて、どこか小説を読んでいるかのような
物語性を感じた。

それから、自転車を停めた後、「それどうやって停めてんの⁉︎」の、かゆい所に手の届かせてくれたつっこみが個人的にはよかった。

ブリッジV②
CM「布亀の救急箱」「ロート製薬」

ロートなんかはフリが効いててもうたまらん。


④コント「疑」

ボケ一撃。
オチも秀逸。

ブリッジV③
「ティッシュ」

ティッシュを引きまくる画の面白さってまずあるよね。


⑤漫才「Bar」

このあたりから漫才が一気に加速。
細かいくだりひとつひとつがただただおもろい。
漫才を作るのではなく壊している、まさに。
ピアノ一曲5000円、このボケも数字もなかなかできるようでできない。


⑥漫才「ヒーローインタビュー」

ネタ中も謎の集団(NSC生?)がたかのりを胴上げ。
で、それを全部フリに使ってしまうという。
発想が爆発している。

ブリッジV④
「鉄」

なるほどな、の笑い。しかも「ヤキメシ」が後々かかってくるという巧妙さ。

⑦コント「翼」

ちょっとピントがずれればよくわからなくなるような際どい設定を見事に調理したコント。
そして屁を吸ったおかん。
しかしああいうおかんと息子の会話のような日常的なネタを内包させられると、本当は器用なのだなとハッとさせられる。


ブリッジV⑤
「鼻」

これこそが「THE NUANCE」。
丁度ライブのセンターで真髄との出会い。


⑧コント「中」


暇を持て余した青年たちが、ふと見つけたキャリーケースを開けると…

僕はね、実はこれが一番好きかもしれない。
ニュアンスなんですよ。
でもね、こんな上手く普通じゃ作れないよ。
よっぽどの発想力とバランス感覚がないと。
一番すごいネタだったと思います。
オチはいろいろ迷ったんだろうなあ、きっと。


ブリッジV⑥
「ダウンジャケット」

映像がすごく良く出来ていた。

⑨漫才「京都の舞妓が茶漬けを出す」

一番ウケてたんじゃないかな。
今後の勝負ネタになるぐらい、凄まじく良かった。
舞妓遊びのイメージからぎりぎりはみ出さないあたりが、賢いんだなと。

10 漫才「宇宙飛行士」

舞妓の漫才からのこのネタ。
もう馬鹿で馬鹿で!!
面白い動きの100点を連発していた。


ブリッジV⑦
CM「AC」

ケツ頭。「お前らの心がケツ頭なんじゃないのか⁉︎」の残酷さにケツ頭が気付かないのがツボ。

11 コント「死」

これこそまさにSF小説さながらのストーリーコント。
オチで回収されたものの、これを作れるセンスは無視できない。


コーナー「グルメレポート」

ツートライブがツートライブと生中継でクロストーク。
きっと「外はまだ明るいんですね。」が言いたかったんだろうな。

ブリッジV⑧
映画「馴染むのが早い奴」トレーラー


Vが仕上がりすぎて、オチがまあバチっと決まる決まる。

12 コント「顔」

まず画がおもろい。あれが浮かばないんだよね。

最後も最高だった。

終盤にほっこりさせるのも今思えば演出だったんだろう。

ブリッジV⑨
サザエDJ

これはもう一周してしまった感があったなあ、面白かったけど。
最後になんやねんって面白さもあった。


13 漫才「企業スパイ」

ラスト。ボーナストラック的なことかな。
あれだけいろいろ見せて最後ビシッと漫才を決め込むあたりがニクい。

スタッフロール

エンディング

「衣装着替える時間もなかってほんとすみません。」と言いながら登場した2人の衣装はそんなネタやってなかったやんのようわからん格好。

最後の最後まで、ハイクオリティな馬鹿を堪能した。


(そして最後に周平魂が「こんなにもたくさんのお客さんに入っていただいて…バナンバ沖も来てくれてますよ。」と言い、親友沖くんがハネかけましたが、残念ながらハネることはありませんでした。)



しかし最高の90分だった。

ツートライブは文句無しに一番面白い、それが確認できたライブだった。

そして何より恐ろしいのが、このライブ、このボリュームで、全編通して新ネタということである!!!




伝説の幕開け、そして漫才の夜明けがここに。





ネタ順などをメモろうと、メモ帳に暗い中書いてたんですが、ペンが全然出てなかって、思い出すのに必死でした。

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