再春館製薬所という会社そしてドモホルンリンクル⑤ | 再春館製薬所社長 西川正明オフィシャルブログ「つむぎ」

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つむぎ

日々の想いをつづります。
皆様とともに想いをつむいでいけますように。

こんにちは、西川です。


再春館製薬所を振り返るお話。今日で5回目です。随分長いシリーズものになりました。宜しければ以前の記事もどうぞ(      


会長からの突然の社長就任宣告を受けての2年間。私なりに準備を重ね就任のその日を迎えてから、早いもので今年10年目という節目の年を迎えています。振り返ってみると、その時々で最善の道を選んできたつもりではありますが、“あの時、もっとこんなことが出来たのではないか?”“もっと早くこうしておけば良かった”等々、反省することが多々あります。


これまで一貫して取り組んできたことは、“お客様にご満足いただき末永いお付き合いをしていただける会社でありたい”ということ。その為には、まず社員一人ひとりが人としてどうあるべきなのか?人間力とでも言うのでしょうか?当り前のことをきちんと出来る、人として社会人として豊かな人間でありたいと思います。


その為に、会社として出来ることはなんなのか。


再春館製薬所は、通信販売というかたちで商いをしています。お客様のお顔が見えないからこそ、ある意味余計に電話やFAX等を通じて、その人となりがお客様に伝わるものだと思います。

直接お客様と応対するお客様プリーザーはもちろんですが、応対することが少ない部署の社員たち。例えば、財務経理、研究開発やシステム等の部署。一般的に言えば「間接部署」と言われている職種なのでしょうか。ただ、私は基本的に「間接」なる部署はないと考えています。「全社員の仕事は、結果的にお客様に繋がっている。」


社内でたまに例え話をしますが、「厨房隊」だって同じです。直接お客様とは接しないから、と切り離して考えがちですが、もし一年間今の社員食堂の昼食がなかったら・・・?と考えると、社員みんなのモチベーションはどうでしょうか?

美味しい作りたての昼食をいつも食べさせてもらっている、そのエネルギーがあるからこそ生活にも気持ちにもゆとりができ、毎日お客様にお喜びいただくことに、専念しそれを実践していけているのです。どの部署も同じです。何かしらお客様に繋がる仕事をしているのです。


先日も触れましたが、テーブルマナー講座を開き、一流の場所に行っても物おじせずにふるまえるきちんとしたモラルやマナーを身に着ける。また、ここ数年出来ておらず今年から再開する「なりきり研修」という研修で、人が乗った車椅子を抱えて階段を上ってみる。またそれだけでなく、車椅子に乗ってみた時にどう感じるのか体験することにより、少しでも相手の立場に立ったものの考え方が出来るようになる、等々スタッフとも話し合いを重ねながら行ってきました。


(これまでのなりきり研修:車椅子)
再春館製薬所社長 西川正明のブログ-narikiri


(進化するなりきり研修)
再春館製薬所社長 西川正明のブログ-進なりきり

今年から新人研修だけでなく、現認教育として新しく、“人の気持ちになりきることの難しさ”“わかった時の喜び”を感じてもらえるような研修を追加しようと考えています。


人の成長には、ゴールなど無いと思いますし、その成長の度合いは人それぞれなのかと思いますが、みんな何かしら感じ取って進化してくれているようです。


そんな一つひとつの小さな経験が私も含めた社員みんなの糧となることによって、会社全体として成長していければ…。そんな想いで走り続けてきた10年だったのかな、と思います。


次回は、このシリーズ最終話になりそうです。これからの再春館について思うところを書いてみようと思います。