ワタクシは、ちょいワルだったので(自分では一切悪いことしてるつもりなかったんだけど!)
何かと職員室に呼び出され、ほかの先生も見ている前で怒られたり、担任の先生は
「あなたはそんな子じゃないと思ってた」とシクシク泣いたり。
そういうわけで職員室という場所がなんだか私には気まずいところでした😬😬
だから自ら入るなんてことなんてまずないわけです。
高3の書道の授業の時、卒制で短歌の作品を作ることに。
が、歌の詠み方なんてわからなくて、どうしていいかわからなくて、
自ら初めて職員室に行き、
古文の男の先生、佐田先生を訪ねた。
その勇気といったら!心臓バクバクですよ。
佐田先生も生活指導で
私がちょいワルなことを知ってるので、
目線が突き刺さったけれど、
私は「先生教えてください」と真剣に頭を下げた。
それから、
歌が出来上がるまで、私は放課後や休み時間にその先生の机に通います。
先生はだんだん優しい笑顔で迎えてくれるようになり、
一緒に考えてくれて、最後には一緒に
作ってくれました。
その机だけ日が射しているかのような
優しい時間でした。
爛漫の
桜の下のこの門を
胸に焼きつけ
我 卒えゆかん
桜の校章で桜の花びらのような女性にという教えの学校。
そのような女性になれたか
その学びは私の中に含まれたか
ここを後に私は前に歩んでいく
そんな心情が込められています。
このやりとりの中で、
古文の先生は、
私のちょいワルを正し
桜の花びらのような女性に整えて
くださったと感じます。
言葉とは
本当に美しい。
美しい言葉で表現された自分の心は、
綺麗に澄み渡るような体験でした。
私のためにシクシク泣いてくださったことのある書道の先生は、
その歌をこのように散りばめて書くバランスを考えてくれました。
私は卒業してから20年以上
この作品を飾り、今でも卒業して前に自分の力で歩む心情を思い出し、この作品から力を得ています。
そんなことも
死んでしまう前に先生に伝えられたらよかったな。
伝えたいことってそんなときにあふれてくるんだ、、
佐田先生、ありがとう!
安らかに眠ってください。