11月末、特別支援学校の見学へ行ってきました。

1ヶ月も前の話ですが、記録しておきたいので書き留めておきます。ブログを書く余裕はなかなかないけど、書きたいネタは山積してる…。


発達支援センターの計らいで、現在年中の子どもを持つ親対象の見学会が行われることになったというのが事の経緯。

コロナの影響もあり、今までは年長の春〜初夏にならないと支援学校の見学はさせてもらえなかったようですが、少し制限が緩められたようです。本当にありがたい。

もちろん、支援学校に入るのは初めてでした。


私以外にも3組、皆さん夫婦で来ていました。

旦那に次男の子守を頼んだため、我が家は私一人で参加。といっても全員顔見知りなので、気楽。


校内を一通り見せていただきました。

ちょうど1限目ということで、みんな私たち来客を意識しつつも、いきいきと課題に取り組んでいました。

ニコニコしてこちらを見る子、手を振る子、話しかける子…発語がある子は明るく挨拶をしてくれました。支援学校に在籍するからには、どの子もそれなりに課題を抱えている子なのでしょうが、他所の子は純粋に可愛らしいものです。

そして1年生でも落ち着いて座っている姿に驚きもしました(まぁ、ウロウロしている子もそれなりにいましたが)。


「今日は校内中、とても落ち着いてます。でも、いつもこんなに穏やかなわけではないですよ」

と、案内してくださった先生が補足します。

やはり、新学期や季節の変わり目、運動会など行事を控えた時期は校内全体が落ち着かなくなり、泣き出したり騒いだりする子もいるとのことでしたピリピリ


校舎は古いけれど、内部はリフォームされた様子で明るく、交流学習で地域の子どもたちと一緒に手作りしたという椅子やベンチが廊下に並べられ、あちこちに子どもたちの作品が掲示されていて、温かみのある雰囲気でした。

(この掲示物、長男は破って食べちゃわないかな〜って不安だったけど)


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支援学校の先生から、現在のこの地域の実状を教えていただきました。


やはり、支援学校入学の希望が年々増えているとのこと。でも、インクルーシブ教育を推し進める流れになっているので、可能ならば地域の学校で…というのが基本みたいです。


「小学部の普通級は1クラス5〜6人に教師が2人付きますが(重複級はもっと1クラスの人数が少ない)、子ども3人につき教師が1人付く、というわけではないんです。その子のレベルによっては、物足りなさを感じるかもしれません」

と説明されました。

ハッキリとは言われなかったけど…例えばとても手のかかる子が1人いれば、その1人に教師が付きっきりになってしまうということなのかな?で、手のかからない子は放置気味になってしまうとか?


支援学校のメリットとデメリットについても話されました。

 

メリット…

職員の人数が多く、手厚い

専門性がある


デメリット…

地域との距離ができてしまう

同級生と遊ぶのが好きだったり、同級生からの刺激で成長できる子にはあまり向いていない


支援学級か支援学校のどちらを選ぶかといったことで決め手となる分かりやすい話もされました。

 

支援学級…

身辺自立はできているけれど、勉強ができない子ども(知的学級)やコミュニケーションに難のある子ども(情緒学級)。身辺自立はできていることが重要。


支援学校…

身辺自立ができておらず、排泄、食事、教室移動などにおいて大人の介助が必要な子ども。勉強よりも身辺自立を学ぶ。


勉強ができないからといって支援学校を選ぶことはない。地域の知的学級なら小学6年生の時点で小学1年生の教材を使って勉強してもいいので(制度的にはいいという話で、これは極端な例だけど)、とのことでした。


最後に、

「地域の小学校にも足を運んでみてくださいね」

と言われました。


※あくまでも私の住む地域の話です。

地域によってはそれなりに重度でオムツ外れてなくても、支援学級判定出ることあるみたい。

これに関しては本当に地域差ありますよねアセアセ


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どんなに障害が重い子でも受け入れる支援学校。その受け皿は無限ではないから、ある程度地域の小学校に行ってほしいというのが本音なのかもな…と感じました。


でも、長男に関しては問題なく支援学校に入学できそう(それが問題なのでは?!笑)。就学判定も支援学校でほぼ確定だと思ってます。

完全オムツで時々弄便あり、食事は介助が必要、見守らないと異食や脱走、発語なしの療育手帳A2…ならまず間違いないかな。主治医の児童精神科医にも「支援学校で伸びるよ。支援学級は行くと本人は退屈しちゃうね」と言われたしグッ


デメリットも、長男には当てはまらないかな。

地域との関わりも、地元の小学校と交流学習ができたらそれで十分かな。特にお友だちと過ごすのが好きな子でもないし、入園して1年半経つけれど同年代との関わりで伸びるということもなかった(伸びたのは加配の先生たちの頑張りのおかげ)。

あまりにも重度の子は、周りからの刺激を受けて伸びることはできないみたい。それよりも、支援者である大人との関わりが大事。だって、多分ずーっと支援者と関わりながら生きていくのだもの。生活介護か、施設か、うまくいけばB型就労か…だろうけどね。


にしても、長男がここに入学したらどう過ごせるか実感が持てるから見学に行くのはとてもいいなと思いました。

ついに来年には長男も年長になり、就学のあれこれが始まります。進路は決まっているようなものだけど…交流学習でお世話になるかもしれないし、地域の小学校も見に行ってみようと心に決めました。


やはり、百聞は一見にしかず。