美咲(みさき:永作博美)が 希代加(きよか:中森明菜)に襲われた件で、警察の捜査が始まる。病院に駆けつけた 希代加の夫・万作(まんさく:伊原剛志)も事情聴取される。
希代加は、美咲を襲った容疑者として、警察に手配される。
夕方、万作(伊原剛志)が病院から戻ると、ほどなく、妻・希代加(中森明菜)も素知らぬ顔で帰宅する。
万作は、何事も無かったかのようにふるまう希代加に対し、これまでのことはすべて美咲(永作博美)への憎しみからやったのか、自分との結婚も美咲への復讐のためだったのか、などと詰め寄る。
希代加は、もはや隠そうともせず、ふてぶてしい態度でそれを認める。
万作は、そんな希代加に、それでも息子・勇(ゆう)に対する希代加の愛情だけは本物だ、だから勇のためにも自首してくれ、と強く自首を勧める。
しかし、希代加は、隙をついて、万作に麻酔薬を注射し眠らせる。そして、勇を連れ車で逃走する。
美咲(永作博美)は、勇を取り戻そうと、苦心の末、希代加(中森明菜)と連絡を取ることに成功する。そして、希代加から古い廃工場へと呼び出される。美咲が廃工場に着くと、その建物の一室に、希代加の亡き夫・公平(こうへい:辰巳琢郎)の遺影が飾られていた。美咲は、希代加から、公平の遺影に土下座して謝れば勇に会わせてやると告げられる。言われるがまま何度も土下座をする美咲。
しかし、希代加は納得せず、美咲を部屋に監禁したまま立ち去ってしまう。
希代加(中森明菜)は、再び勇を連れて車に乗り込もうとする。しかし、車はすでに警察に包囲されていた。
希代加は、駆けつけた万作(伊原剛志)や 丸山(まるやま:的場浩司)の目の前で警察に逮捕される。一方、美咲(永作博美)は、警察の手によって救出される。
希代加は、警察官に連行されながらも、激しい憎悪の目で美咲をにらみつける。そんな希代加を、勇が、ママ!と叫びながら追いかける。美咲は、複雑な気持ちでその様子を眺める。