美咲（みさき：永作博美） は、日記をめぐる騒動の翌日、夫・万作（まんさく：伊原剛志） に内緒で、友人・圭司（けいじ：唐渡亮） と落ち合う。そして、前日の騒動について話し合う。
美咲と圭司は、互いに相手への想いを吹っ切ること、決して男女の関係にはならないことを誓い合う。そして、前日の騒動は 美咲の隣人・希代加（きよか：中森明菜） が仕組んだものではないかと疑い始める。
帰宅した美咲（永作博美）は、息子・勇 （ゆう） を迎えに隣の希代加（中森明菜）宅へと赴く。玄関先から声を掛けるものの、いつものリビングに希代加の姿はない。美咲は、希代加を探して、おそるおそる二階へと上がる。そしてそこに、勇のための子供部屋が作ってあるのを発見する。
部屋はおもちゃであふれ、昼間赤ん坊を預かるだけにしては不自然なほど立派なものだった。美咲は、その異様な光景に驚く。そこへ希代加が姿を現すが、美咲は希代加を振り切り、勇を連れて逃げるように立ち去る。
家に戻った美咲は、夫・万作（伊原剛志）に希代加宅の子供部屋のことを話す。しかし、万作は気にも留めない。それどころか、話は美咲が圭司（唐渡亮）とこっそり会っていたことに及び、かえって万作をいらだたせてしまう。
美咲は、再び希代加宅に引き返し、今後は距離を置いて付き合いたいこと、勇の世話はすべて自分自身でやると決めたことを告げる。
美咲（永作博美）の友人・圭司（唐渡亮）は、希代加（中森明菜）のことを探るため、希代加のパート先の花屋に出向く。そこで 店主のえり子 （えりこ：宮崎小枝子） を騙し、希代加の履歴書を見ることに成功する。圭司は、履歴書の情報を手がかりに、さらに希代加のことを探ることにする。
一方、希代加（中森明菜）は、美咲（永作博美）の友人で圭司（唐渡亮）の恋人でもある 麻巳子（まみこ：白島靖代）を訪ねる。麻巳子は圭司の子を妊娠し、圭司と婚約したばかりだった。
希代加は、幸せそうにしている麻巳子に、美咲の日記をめぐる騒動のことをさりげなく知らせる。そして、 麻巳子が婚約者・圭司と美咲との仲を疑うように仕向ける。美咲・圭司・麻巳子の関係を悪化させ、美咲と圭司が自分を嗅ぎまわるのを妨害しようとの魂胆だった。
数日後、麻巳子（白島靖代）は、希代加から聞いた話の真偽を確かめようと、口実をもうけて美咲（永作博美）宅を訪れる。そして、隙を見て、美咲の日記を盗み見る。日記には、美咲が今も圭司（唐渡亮）を愛しているかのようなことが書かれていた。麻巳子はショックを受ける。
だが、それは希代加（中森明菜）の罠だった。日記は、希代加によって、こっそり加筆され内容がねじ曲げられていたのだった。
麻巳子（白島靖代）は、平静を装って美咲（永作博美）宅を出るものの、誰かに話を聞いてもらいたくなり、隣の希代加（中森明菜）宅を訪れる。
そうして麻巳子と希代加が話をしていると、隣の美咲宅に車が停まる。麻巳子の婚約者・圭司（唐渡亮）の車だった。希代加のことを調べていた圭司は、履歴書に書かれていた希代加の経歴が嘘であることを突き止め、美咲に知らせに来たのだった。
麻巳子は、希代加宅の窓から、圭司が美咲と会っている様子を目にする。そして、二人が今も付き合っているものと誤解し、泣き出す。希代加は、そんな麻巳子の姿を見て、ほくそ笑む。
夕方、仕事から帰宅した美咲（永作博美）の夫・万作（伊原剛志）は、リビングで後輩・圭司（唐渡亮）のサングラスを見つける。サングラスを見た万作は、妻・美咲が昼間こっそり圭司と会っていたことに気づく。そして、ますます美咲のことを信じられなくなる。
だが、これも希代加（中森明菜）の仕業だった。実際には、圭司は美咲宅にサングラスを持ち込んではいなかった。サングラスは、希代加が圭司の車から盗み出し、美咲宅に忍び込んで置いたのだった。
希代加（中森明菜）に想いを寄せる、花屋の店員・丸山（まるやま：的場浩司） は、希代加の一連の行動を止めようとひとり苦悩する。
そんな折、丸山のアパートに希代加が現れる。希代加は、丸山に対し、美咲（永作博美）と圭司（唐渡亮）が会っている様子を望遠カメラで撮影してほしいと依頼する。
当初は難色を示した丸山だが、希代加にほだされ、結局、頼みを引き受けてしまう。
その後しばらくして、麻巳子（白島靖代）と圭司（唐渡亮）の婚約披露パーティーが、身内だけでささやかに開かれる。美咲・万作（永作博美、伊原剛志）夫婦も招待される。
麻巳子は、婚約者・圭司と美咲との仲に不安を抱きながらも、結婚すれば圭司の心も変わるだろうと思い、結婚を決めたのだった。
パーティー開始直前、メイク中の麻巳子のもとに封筒が届けられる。封筒には、圭司と美咲が二人きりで写っている写真が多数入っていた。
希代加（中森明菜）が、丸山（的場浩司）に撮らせた写真を匿名で送り付けたのだった。
写真を目にした麻巳子は、逆上して会場を飛び出す。そして、非常階段で足を滑らせ転落し、重症を負う。
この写真騒動で、万作と美咲・圭司との亀裂がさらに深まる。
花の飾りつけのために会場を訪れていた丸山は、騒動の一部始終を目撃し、仰天する。
その晩、希代加（中森明菜）は、丸山（的場浩司）を自宅へと招く。そして、夕食を振舞いながら、美咲（永作博美）が窮地に陥った様子を楽しげに尋ねる。ひとり苦悩する丸山をよそに、希代加は歓喜の祝杯をあげる。
