誤解を招く言い方かもしれないが、武井勇輝は例のひき逃げ事件後に
ある意味ラッパーとして覚醒したように思う。
これは詩人でもそうなのだけど暗い影だったりとか
何かしら業を背負った人間が発する言葉というのは独特の空気感だったり
儚さや切なさが生まれてそれが詩に沁み込まれることがある。
彼の刹那な何かがメロディアスなトラックにも融合していると思う。
もちろん遣ったことは世間的には許され難いことであるし、
人殺しといて呑気に歌歌ってんじゃねーよって言う人は多いと思うし
それも否定はしない。
唯、人ってどんなに過ちを犯してもどうにか生きていかないといけない。
一度過ちを犯したら二度と赦されてはならない世界なら、
それはとても哀しいとさえ想う。
恒に正しい人間なんて何処にもいない。
でも例えそれがどんな過ちであろうとも
神ならばきっと、
あらゆる生きとし生けるものを赦すだろうと感じている。
もしそれが存在したならば。✡
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