ラブレターを

かいてみようとおもう。



どんな おもいを

とどけようか。



梟も鴉も蝙蝠も

深い眠りにつくころ。



とどくかな?

やさしかった あの子に。



とどかなくても

いいんだ。

とどかなくても

いとしい 気持ちは

なくなったりしないから。



想像することは

とても 僕的なこと。



あたまのなかで 描いたものたちは

どんどん

ぼくの中に蓄積されて

僕というものをつくる。



あつまった

たくさんの花たち

それにまつわる由来や花言葉。



それは たからもの。



きみのこと。



いてくれるだけで

しあわせに

なれるのだから。



足音がしたけど

月でも星でもないよ。



記憶の中の幸せな音に

自分の足をそえてみる。




横にそっと

よりそってる。



目がさめると

どこにもいない。



ゆめをみたんだ。

花たちが

行進しているゆめ。



花たちは

「これは夢よ」

と言っていた。



ともだちが ないてる。

どうしたの?



どうして

かなしいの?



あらあら。

まーた そんなに

涙だしちゃって。



ほら もう

さびしくないよ。




チューリップの中。


ふしぎなみりょくが

いっぱい。

みんな むちゅう。



出てくる子は

どんな子?




うまれる日まで

ゆっくり ねむって

出ておいで。




かたつむりの

行進が はじまった。

ゆっくり のろのろ。



すすんだ先には

なにが 

うまれるのだろう。






おしまい。




Яɘn