私はタイ料理などのエスニック系の料理がわりと好きなのですが、ライスペーパーを扱うのが苦手です。


ライスペーパーって水やぬるま湯で戻して使うけど、「美味しい、扱いやすい戻し具合」をちょっとでも逃すと、もうダメじゃないですか?

戻しすぎると破けるし、あらぬところにくっつくし、くっつきが怖くて水を使いすぎるとドゥルンドゥルンになるし(怖)

かと言って水に潜らせるのを控えめにすると固くて割れるし、時間が経っても一部柔らかく戻らないところができてしまってすこぶる食感悪しだし(怖い怖い)


それでも一年に一回くらい生春巻きが猛烈に食べたくなってはそんな失敗をして…を、多分ここ10年くらい繰り返してきました。(←高いし味もイマイチなので、近所のスーパーのお惣菜を買って食べるのは気が進みませんでした。近くに良いお店もなくて)


振り返ってみると繰り返しすぎですが、ライスペーパーに真剣に向き合わなくても困らない人生だったので、特に何も考えていませんでした。でも、ライスペーパーも私の時間も、考えてみると勿体無かったですね。食べたいのなら、もっと腰を据えてちゃんと作れば良かったのに。

こんな風に、人生で無駄なことをしている時間って探せばもっとある様な気がしてきました。生春巻き失敗するよりそっちの方がよっぽど怖いのかも…成果主義に依過ぎるのも疲れそうですが。


でも、そんな不毛な生春巻き作りが、先日終わりを告げました(大袈裟)

年に一回程度でも一応作った分だけ経験にはなっていたようで、先日生春巻きを作ったら、あっさりすんなり作れたのです。

どれくらい水に潜らせるか、時間を置くか、具材を乗せる場所や量、巻き方…考えなくても何となくそれらが分かって、ひょいひょいひょいと難なく作れました。

はじめて自転車に乗れた時みたいな達成感でした。

もちろんお店クオリティじゃないですが、家で愉しむには充分なくらいには、ライスペーパーの扱いが、少〜し身に付いたみたいです。小さなことだけど、めっちゃ嬉しい…!


まあ、今回使ったライスペーパー、裏を見たらタピオカ粉がたくさん使われたものなので、そのせいで作りやすかったのかもしれません。(タピオカ粉を使うと破れにくいらしい)今度、なるべく米粉だけのものを探してチャレンジしてみようと思います。味もどう違うのか気になるし。私が好きなのはどっちかな。こういうちょっとした研究は楽しいですね。





ところで、わたし勘違いしてました。生春巻きってタイ料理じゃなくて、ベトナムの料理だそうですね。よくタイ料理屋さんで見かけるのでタイ料理だとばかり。ひとつ利口になりました。



マンゴーとココナッツミルクを使って、カオニャオマムアンみたいなスイーツ生春巻きも作ってみようと思っています。

カオニャオマムアンって、餅米とココナッツミルクとマンゴーを使ったスイーツだそうなのですが、まだ食べたことがなくて…食べてみたいけど、わざわざ餅米蒸すのはちょっとハードル高いし…。生春巻きを使えば、味の雰囲気くらいは掴めそうでワクワクしています。


似た様な理由でタイビーフンも苦手だったのですが、今度パッタイも作ってみようかな、美味しいよねぇパッタイ…。昔作った時には麺の半分がフライパンの鍋肌にひっついてしまったパッタイ…


最近悩んでいる事があって、ずっと頭にも胸にも重くて辛かったのですが、たかだかライスペーパーでのちょっとした達成感で気持ちが少し軽くなりました。


このブログも、趣旨も意義も特にない、ド下手くそな自分語りでしかないけれど、書いているうちに文章力がついたり、心向きも変わってくるかもしれないので、自分の楽しみのために、なるべく楽にコツコツと書いてみようと思います。


(ところで生春巻きにつけるスイートチリソースって、私が子どもの時に愛した駄菓子「甘いか太郎・キムチ味」にそっくりじゃない?と今ふと)