ネイルサロンで日々さまざまなドラマが生まれています
そんなエピソードの中から”感動物語”を切り取り
感動のひと雫をみなさまと共有することで
感動の海となり波となり
ネイルの枠を超えて
みなさまの笑顔のお手伝いができますように・・・
第4話は
岸和田市にあるサロン
ネイルサロンＰ＆Ｂさんです。
スタッフ5名のモール内の
隠れ家的存在の小さなサロン。
城下町ならではの
人情味あふれる
お客様との感動の物語を
お楽しみ下さいませ。
『お客様から頂いた物』
『お客様から頂いた物』
2年前に病気で入院する事になった時の事を書かせて頂きます。
ある病気が原因で、
春からの通院中に
８月２５日に手術する事は
決まっていましたが
体力が持たず
手術日より１０日も前に
緊急入院する事に、、、
突然、2ヶ月間
お店を休まなくてはならなくなりました。
スタッフ達は
戸惑っているだろうなと
高熱に苦しむ身体で
病院のベッドの上で
お店の事がちゃんと出来ない
ジレンマに苦しみました。
お店には病院から
電話が出来ないので
携帯メールとipadの
エバーノートで連絡事項や相談事を
やりとりしました。
お客様には事前に十分説明出来ず
そのままの入院となってしまった事を
心苦しく思っていました。
１２時間に及ぶ手術も無事
終わり、、、
スタッフやお客様には
申し訳ない事をしたと反省しなが
ら病院の天井を眺めて居ました。
ようやく
少し歩く練習が出来るようになった頃
突然、1人のお客様が
お見舞いに来てくださった、、、
お客様は、私の顔を見ながら
『私がいつもあなたに愚痴を聞いてもらってるから
ストレスで病気になったんではないの？』と心配して下さいました。
まさか、まさか！
思いもかけない優しいお言葉に
『そんなことないです！
お顔を拝見しただけで病気もなおります！』と、私。
そして以前、お客様と一緒に行きたいね！と言っていたお店のパンを
沢山持って来て頂きました。
余りにも沢山で、
『病院で入院してる人には多過ぎたね！』と、2人で笑いました。
次の日
また、別のお客様がお見舞いに来て下さいました！
『早く元気になってね！
他のスタッフさん、とても頑張って仕事してるわよ。
とっても良いスタッフさんね！
ほら、今日はこのネイルにチェンジしたの！』と、
スタッフが施術したネイルを見せに来て下さいました。
お客様は私が心配しているであろうと、
そのお話しを聞きながら、
それぞれのスタッフの姿が浮かび、胸が熱くなりました。
あるお客様は
『毎月、あなたのお店に行くのが楽しみやねん！
だから、他のお店には行きたくないねん。
早く良くなって元気に仕事しーや！
私の楽しみ、奪わんといてや！』と
励ましてくれました。
私は、そんな風に思ってくれてた事に感激し、
涙でなにも言えなくなりました。
思いもかけず
沢山のお客様にお見舞いに
来ていただく事になって、、、
その度に
すっぴんとパジャマ姿を
見られてしまう恥ずかしさを
感じながら（笑）、、、
けれど
お客様が病室を後にされた
1人の時間は
言葉では
言い尽くし難いほどの
『ありがとうございます』が
私の心の中に溢れていました。
たかが、
1人の
ネイリストの為に
病院まで来て下さる、、、
私達ネイリストは
お客様の顔を見ながら
お客様の手を持ちながら
約2時間ほど
お話しをさせて頂きます。
その時
今日はお客様、元気がないなとか
今日は体調悪いのかなとか
今日はなんか、良いことあったのでは？と
お客様の手から伝わるものを感じる事があります。
ですから、他の仕事よりは
お客様により近いお仕事と言えます。
だから、お客様と心の通ったお付き合いができるのだと思います。
病気で入院してお客様が
毎日お見舞いに来て下さる職種なんて
ネイリストだからこそ、
と思います。
とっても素敵な仕事、
『ネイリスト』
私は、お客様から頂いた
『ハート』
これを裏切ってはいけないと
さらに勉強し、
このお店を
選んで良かったと言ってもらえる
お店にすると
心に誓いました。
そして、
いつもついて来てくれる
スタッフと
毎日通って頂くお客様に
感謝を忘れた事はありません。
心から言わせて下さい。
『本当にいつも
ありがとうございます』![]()
ネイルサロンＰ＆Ｂ
荒木 ゆかり
岸和田市港緑町3-1
カンカンベイサイドモールWEST1Ｆ
TEL 072-488-7367
定休日/ 年１回 ２月第三木曜日
営業時間/ 10:00～20:00
ネイル感動物語チーム
上野佐知子