私が

雑誌の編集者を

していたころの

お話です。



ある新人の

エッセイストさんと

お仕事を

ご一緒したことが

ありました。



そのエッセイストさんの

「ある行動」に

ものすごく感銘を

受けたのです。




そのエッセイストさんは、

“その日会った人すべて”に

「お礼の手紙」

を出すのです。




可愛いびんせんや

ハガキや

メモ用紙に




「今日は、○○さんと

お逢いできて、

本当にうれしかったです」



「○○さんの着ていた

カーディガンが、

とってもお似合いで

見惚れてしまいました」



「あのお話には

本当に感動しました」



「○○さんと

お逢いすると、

元気をもらえます」



「○○さんには

ますます、

すばらしいことが

起こる予感がします」



それは

ほんの

数行なのですが・・・



その人の

「かわいい似顔絵」を添えて

渡すのですね。




編集者にも、

カメラマンにも、

スタイリストにも、

アシスタントさんにも。



とにかく、

その場にいた人

すべてに渡すのです。




これって、

もらったほうとしては、

ものすごく

うれしいものです。




なぜなら

みんな

「ビジネス的なメール」には

慣れているけれど・・・



こういうふうに

「手書き」で

心のこもった言葉って、

なにか心の琴線に

ふれるものがあるのです。




みんな

「プリンセスからの手紙」

と呼んで、

しばらく机に

飾ったりしていました。




その後

彼女はまたたくまに

大人気のエッセイストとなり、

いまも大活躍です。






今日逢った

すべての人に

感謝の気持ちで

手紙を書く。



感謝の気持ちを

素直に伝える。



それはほんの

小さなことだけど・・・



続けていると、

どんどん「いいこと」が

起こってくるような

気がします。




今日も、ありがとう。

いつも、ありがとう。



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