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SkyRunner キャベツのブログ

高度2000m以上 透明な光に包まれながら風になる スカイランナーの世界


2月15・16日、兵庫県芦屋市のSKY HIGH MOUNTAIN WORKSさんとタイアップして、六甲でスカイランニング講習会を開催してきました。六甲に登るのは兵庫国体のときに鏑木さんや上杉君と登って以来。ワクワクして芦屋に入ったら、とってもワクワクな山仲間のみなさんと出会うことができました♪

街と山が近い関西のみなさん。山での遊び方が上手!!雪があれば雪合戦が自動的に始まります。私と同じで雪上でも短パンです。ダウンヒルでは私より攻めてます。クライミング的な要素も入れちゃいます。せっかくの週末。せっかくの美しい雪山。距離や時間に呪縛されて走りまわるだけでは、あまりにももったいないですもんね。時には腰掛けて景色を見て、時にはのんびり歩いて、時には雪の冷たさに凍えて、時には地元のおっちゃんたちと喋って。それでこそ山を理解することになるだろうし、ランニング形式の“登山”としてのスカイランニングの本当の楽しさに出会えるんだと思います。ぜひ福田大新さんの動画をご覧ください!!“スカイラニングstyle”の登山がよくわかる動画です♪
動画「SKYRUNNNING」

芦屋を拠点に『アウトドアを日常にしたい』という店長の北野さんの思い。信州上田に居を構える私も、同じ志をもっています。西の芦屋に東の上田。今回のイベントで芦屋と上田は“非公認姉妹都市”になりました(笑)。アウトドアの本場は東京でも首都圏でもなく「地方」と呼ばれている場所です。『おらが街は「地方」じゃなくて「センター」だ!!』というように芦屋や上田の人たちが誇れるものとしてアウトドアスポーツが成長していきますように。スタッフのみなさん、関西のスカイランナーのみなさん、有り難うございました!!本当に楽しい週末になりました^^

ランニング形式の登山としてのスカイランニング。そのマインドを伝える旅は続きます。
3月1・2日は広島 広島イベント詳細
3月8・9日は熊本 熊本イベント詳細
3月29・30日は仙台 仙台イベント詳細
旅行がてらの参加でもウェルカムです!!一緒に山登って遊びましょう!!







スカイランニングとは関係ないけど・・・大阪真田山の真田幸村公

大阪城

2月8日、フィリピンのルソン島で開催された「フィリピン国際スカイレース」に参戦してきました。スカイランニングのアジアシリーズである、AMRC(アジアンマウンテンレースサーキット)の第1戦です。2014年のアジアの王者を決める最初のレースということもあり、この時期は例年であればオフシーズンなのですが、氷点下の信州の里山を走って練習を重ねてきました。結果は努力の甲斐があって、独走で優勝することができました。欧米の強豪が参戦しているわけではないので、当然といえば当然の結果なのですが、海外のスカイラニングレースでは初タイトル獲得になるので、とても嬉しい優勝でした。

 コースは、距離36km、累積標高差は約2300m。標高2100mのMt.UGOという山を登って下るというシンプルなもの。事前にチェックしたコース図より、急峻な斜面が少ないスピードコースであると判断できました。また、フィリピンは常夏の島国です。標高の高いスカイランニングのレースとはいっても、私が住んでいる信州の上田とは気温差が30度ほど。スピード対策と暑さの克服。これが私の力を100%出し切るための一番の課題だと考えて、満を持して現地入りしました。

 国際空港のある首都マニラからバスで5~6時間ほど北上したところにある、標高1000m超の高原の都市・バギオ市。そこから、さらにジプニーという乗り合いバスで40分ほどの山里がレースの会場となりました。朝は涼しいですが、太陽が昇ると同時に暑くなるため、冷水を頭から浴びてスタート地点に立ちました。

 空が白み始めた午前6時。けたたましいサイレンの音に背中を押されるように150名の選手がスタートしました。スタートから1.7kmは標高差300mを一気に下る舗装道路。地元のフィリピン人と思われる数名の選手が全力疾走ともいえるスピードで下っていきました。私はその背中を「なるべく脚を使わないように・・・」と心がけながら追いかけました。硬い道路を下りきると、グラグラ揺れる不安定な吊橋を渡ります。その後は、延々と16km以上続く登りのトレイルです。ダラダラと登るトレイルが始まると同時に、スピードのある近藤敬仁くんがトップに出ました。フィリピン人たちは息も絶え絶えの様子。予想通り、競い合う相手は近藤くんとなりました。私は「追い抜くのは登りの後半」という作戦をあらかじめ立てていましたので、焦ることなく、近藤君の背中を見ながら淡々と登り続けました。

 16km続く登山道はとても楽しい道のりでした。途中には山岳の集落や棚田があってアジア的な雰囲気があります。地元の子供達や豚が私達を追いかけたりする場面もありました。尾根に沿った気持ちのよいトレイル。そこからは、ルソン島の幾重にも連なる山々を見渡すことができました。植生こそ日本とは異なりますが、山の様子はまるで群馬県や新潟県の辺りの山々によく似ていました。「やっぱり日本もフィリピンも環太平洋造山帯で同じなんだな~」とか「ここで日本軍とアメリカ軍が戦ったのかな?」などと考えながら高度を上げていきます。そのうち、先行する近藤くんの脚の動きが落ちてきたので、私がスルスルと先行して、独走することになりました。私の脚も疲れてきましたが、信州でのハードな練習の甲斐があって、標高2000m近くまでペースを落とすことなく力強く登ることができました。山頂直下の登り坂は急峻であったために歩行が多くなってしまいましたが、この時期にしてはまあまあ良い登り方ができたのではないかと思います。

 スタートから2時間ほどでMt.UGOの山頂に到着。山頂のくせに樹木が茂っていたために周りの景色を楽しむことはできませんでした。しかし、大勢のスタッフのみなさんに励ましてもらい元気をもらって、16kmのロングダウンヒルに突入。この大会は往復のコース設定なので、すれ違いの選手たちとの接触や怪我に注意しながら、景色とハイスピードのスリルを思う存分楽しみながら下りました。高度が下がるにつれて気温が上昇してきましたが、田んぼや沢の水を頭からかぶることで、苦手な暑さを克服することができました。最後の2kmはスタート直後に下った標高差300mの地獄の登り坂。さすがに脚は動いてくれませんでしたが、「世界選手権へ続く道だ」と自分を励まして、灼熱のロードを歩かずにゴールまで走りきることができました。3時間21分で大会新記録。ぶっちぎりの優勝。いつもの勝ちパターンで、アジアシリーズの初戦を終えることができました。
 
 フェイスブック等で多くのみなさんに応援や励ましの言葉をいただき、エネルギーとなりました。みなさんに感謝申し上げます。また、共に参戦したJSTアスリート(近藤くん・塩見くん・岩永くん)のみんなにも感謝感謝です。しかし“本当の感謝”の表し方は言葉でも今回の結果でもなく“6月末のスカイランニング世界選手権にて私が自分が納得できるスカイランニングをすること”だと思います。今のレベルではまだまだ世界レベルではありません。しかし、このフィリピンのレースへの過程(積み重ねてきた努力)によって、まだまだ自分は強くなれるという確信をもつことができました。雪解けと共に本格的なスカイランニングシリーズが始まります。プロとして3年目の今年。進化したスカイランナーの姿をみなさんに見せたいと思います。















私の故郷である群馬県吾妻郡にて、短距離のスカイランニングレース&長距離のウルトラトレイルをプロデュースいたします。



短距離スカイラニングレースは、今年で第4回目になる「鹿沢VERTICAL500-アルパイン鹿沢春の陣-」です。欧州のVerticalKMにヒントを得て、その半分の標高差500mを一気に登ります。最大斜度は40度。日本で最も急斜面のコースとなっております。標高差500mなので、小学生でも参戦可能です。募集は2月20日から。大会HPよりエントリーするようになります。


長距離ウルトラトレイルレースは、師匠である鏑木さんとの共同プロデュースとなります。中之条町の四万温泉をスタートし、六合地区の高原を走って、草津温泉ゴール。温泉王国群馬の代表的な温泉を結ぶレースとなっております。走りやすいコースで、まさに「温泉の旅」というルートになっております。まだ告知したばかりですが、既に募集が始まっております。ぜひ80kmの旅に挑戦してみてください!!
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