これといった特技が無くて、苦労している。

 で、「特技」とは呼べないし「得意」ともいえないレベルではあるけれど「苦手」ではないことでお茶を濁すより他無くてですね…。




 お渡し&お持ち帰り保存期間未定、じゃないなら大丈夫かなと(「テーマ別」だと、この記事の前にくるであろう「のれんを降ろす」をご参照ください)



こういうのじゃないんだよね(でもイラスト的に映えないタイプのケーキしか焼かないんだよね…保存性…)


 初夏のパウンドケーキ、何で作ろうかと考えたとき最初に思いついたのはレモンだった。プレーンにレモンアイシングがけとかいいかもな〜、なんて。


 あとはメジャーな感じのバナナ・チョコチップ・くるみ(既に初夏しばりどっかいった)、シナモンとラムレーズンのブラックココアパウンド(勝手にBesTiaと名づけております)だな。


 結局、レシピを組むのが好きなんだろうな(レシピと呼べるほど厳密なものではない)。


 あちこちレシピサイト見て回り、レモンアイシング方面ではない形でのレモンパウンドを。

 概念レモンとでも言いましょうか(分かりにくい)。



まずはピスタチオ刻む

…雑だな!



果皮を使うので国産を。

粗塩でこすり洗いしてから皮をすりおろして使います





レモン風味の生地に、ピスタチオとホワイトチョコ。さわやか方面の演出ですわね(夏にパウンドケーキってあまり作らないので悩みました←と思って過去のレシピファイル見返してみたらけっこういろいろ考えてた・笑)


 


 ここからは、過去記事の焼き直しのような写真ばかりになりますが…。


ボウルを逆さにしても落ちないほどしっかり泡立てたメレンゲ(出番が来るまで冷蔵庫)




常温に戻したバターにしっかり空気を含ませてグラニュー糖も加え卵黄も混ぜ込み




すりおろし果皮もここで



 リキュールもここで加えます。

 ケーキのためにフルボトルのリキュールを買う女、それはワタシ(苦笑)。果皮をスピリッツに漬け込みシロップをあわせて作るリキュール、リモンチェッロでございます

夏に、レモンシャーベット買ってこれかけて追いレモンしたいわぁ。




 エアレーション済バター(+グラニュー糖卵黄レモン果皮リキュール)に、メレンゲと粉類(薄力粉+アーモンドパウダー)を数回に分けて混ぜ込んだらペーパーを敷き込んだ型に入れてオーブンへ。





一本ずつ計量しながら型に入れてまして、今回余った生地はカップで焼いてみました。レモンパウンドは、混ぜ込むものが少ないから余りも少ないのよね





焼き上がりにシロップを打つ!

シロップは、グラニュー糖と水、はちみつを一煮立ちさせて火からおろしたところにリモンチェッロ混ぜて作ったもの。

 焼き上がったばかりのケーキに刷毛で染み込ませる…「塗る」ではなく、叩き込む感じで(この工程を「シロップを打つ」と呼びます)。



…もうちょっと、がつんとレモン風味出るかと思ったらそうでもなかったな〜(マフィン型のをつまみ食い試食しての感想)。


 ここからは、材料紹介と仕上がり写真だけ(プロセス写真撮るの実はめんどくさい←レシピブロガーとか絶対ムリ)。


チョコバナナならくるみ必須

ローストして


刻む(雑だな!)




ブランデーに完熟バナナを漬け込んで作るというブランデーベースのバナナリキュール。

これはバニラアイスでアフォガードふうだな(呑んべの発想)





 バナナリキュールにつぶしたバナナを加えたものとチョコチップとくるみ入り、チョコバナナパウンド

シロップは前出のバナナブランデー使いました





 チョコバナナを万人ウケメジャー路線とすると、BesTiaは完全にワタシの好み全開レシピ…あああラムレーズンの仕込み写真撮り忘れていたわ!


 このケーキ、オーガニックのレーズンを熱湯でさっとゆすいで(オイルコーティングを剥がす)水気を切ったところにラム酒(マイヤーズのダークラム一択)をたっぷり注いで1週間近く漬け込んで自家製ラムレーズンを仕込むところから始まるのです…。


 チョコバナナパウンドでも使ったチョコチップとくるみは、ラムレーズンと合わせるとチョコ系のケーキでもまるっきり別物になります。

 粉類は薄力粉とアーモンドパウダーにブラックココアとシナモン。ココア生地は重めの仕上がりになるので薄力粉減らしてアーモンドパウダー増やして調節。

 シナモン無かったらこのケーキは焼けません、ってくらいシナモンだいじ。

 ラム酒とシナモンをあわせたくてこのレシピを組んだ、くらいの勢いでして…まぁ、つくよみ堂はね、「BT製菓」ですから(苦笑)。


 こちらに打ったシロップには、レーズン漬け込んでおいたラム酒を混ぜ込んであります。


 ケーキ作りは「混ぜて」「焼く」だけ。


 なんだけど、そこに至るまでのレシピとか材料買い出しとか型紙作りとか(これがいちばん好きじゃない工程かも)仕込みとか計量とかいろいろあっての、


 「混ぜて」「焼く」

なんですね(製菓の話になるとこればっか言ってる気がする)。プロセス全体の2割くらいじゃないかな〜。


 混ぜ始めるまでと、焼き終わってからの方がうんと手がかかる。それがわかっているから気楽に製菓に休日を注ぎ込むことは躊躇われるのよねぇ…(午前中に菓子屋開けていまだリカバリ途中ですよ。明日仕事なのにシャワー浴びてからビール呑もうかな、ってくらいにはヨレっとなってます)。


 甘い香りがキッチンに満ちるのは、久しぶりのこと。これはこれで、悪くない。