その昔…銀座コアビルに書店があった頃の昔。

 アートはしご(当時は「弾丸トーキョー」と称しておりましたね)で上京すれば、コアビルのブックファーストか丸の内オアゾの丸善には必ず足を運んでいたものでございました。

 ブックファーストは、ワンフロアまるまる書店で、ビル高層階(といっても6階だったけど)特有の低めの天井も相まってなおのこと床面がだだっ広く感じられたものだった。

 エレベーターの扉が開くと目の前には新刊を中心とした所謂「話題の本」の面陳棚があり、エレベーターを背にすると向かって右は実用書、左は雑誌、左奥には児童書と美術書。正面奥に新書や文庫だったかな。

 全く出し抜けに「BT」の文字が目に飛び込んできて「⁉︎」となったのはいつのことだったかな。

 あやしがりて寄りて見るに、それは「草間彌生特集」の美術(B)手帖(T)でしたとさ。…という昔話。

 そう、あの頃『美術手帖』も『美術の窓』もまだ知らなかったんだよなぁ。

…はい、以上このあとに続く内容とは全く無関係な前フリでした(通常運転)。


 7月15日は高崎芸術劇場。

 7月17日はしぞーか(正式名称とは…)。


 三連休をいいことにコンサートのはしごに展覧会はしごを絡めて、BUCK-TICK×美術探訪を目いっぱい。


 ・甲斐荘楠音の全貌展/東京ステーションギャラリー(展示作品の醸し出す湿度と東京の湿度のマッチングがすごくて。←褒めてる 年間通じて振り返ってもこの展覧会のインパクトはかなりのランキング上位に食い込むものでございましたよ)

 ・イリュミナシオン展/GALLERYうぇすと(6月に続いて内林さん作品を見るべく初探訪のギャラリーへ…暑さやらなんやらで迷子になりましたショボーン)

 東京でこの動きをしてから高崎に向かいコンサート観て高崎で一泊。


 翌日は再び東京へ。

 ・テート美術館展LIGHT-光-/国立新美術館(オンラインでの図録購入、図録専門ショップあるいは協賛関連の新聞社サイトあたりからとなることが多いのですが楽天ブックスにもときどきお世話になっております。いい展覧会だったな〜。ターナーの「陽光の中に立つ天使」のモデルは異空ツアーの今井さんに違いない←時間軸歪んどりますがな)

 ・小林古径と速水御舟展/山種美術館(山種のA5判図録をまたしても。速水御舟作品集。「炎舞」かっこいいよなぁ…←語彙力)


 しぞーかのコンサート前、17日も東京で展覧会2本。上野縛り。

 ・スペインのイメージ展 版画を通じて写し伝わるすがた/国立西洋美術館(西美の底力を見せつけられた展覧会。収蔵品展とまではいかないながらも、かなりの作品が西美の収蔵品で占められていて、テーマ設定と見せ方の妙、そして西美の誇る膨大な版画コレクションのすばらしさを再確認しました。第二展覧会の「美術館のわるものたち」も面白かったな〜。脳内BGMは「Villain」でしたよいうまでもなく)

 ・古代メキシコ展 マヤ、アステカ、テオティワカン/東京国立博物館 平成館(歴史にはとんと疎いし、古代文明萌えにも無縁なんですが、遺跡系の展示ってアガります。とんでもないほどの長い時間を経て我らの眼前にそれらがある、という事実にも単純にコーフンしてしまうし、それらが持つ「ときを経てなお訴えるもの」のパワーに圧倒されるんです。これが写真撮影可ってすごい)


甲斐荘楠音といえば、って感じですよね「横櫛」



暑かったけど、暗闇に瞬く涼やかなひかりに束の間癒されたのでした






天使いたもん!ステージに!←叱られる前にやめなさい





「炎舞」スキ…ドキドキ


で、これは確か「炎舞」モチーフの和菓子



こちらも多くが撮影可でして、貼り出すとキリないので看板だけ




うひひ、「いかにも」でしょ〜




「顔」もいろいろ…




古代遺跡のあれこれってなんでこう「かわいい」感じのものに出くわすかな(褒めてる)




 あああまたしても22時回ってしまったので今夜はこのへんで。量的にも時期的にも折り返しは過ぎましたねここらで…過ぎた、はず…。


 17日のしぞーかから中4日でガーデンシアター、もちろんこちらもBT×BTだったのでございますが…今夜はこのあたりで(無念)。