やっとさきほど投票しました。

 迷いに迷って一票を投じたのは「タナトス」でございます。


 22年前に発表されたということに驚嘆するより他無い1枚。
 いろいろな面で狭間だったり過渡期だったりする時期のBUCK-TICKが記録された作品として年月を経るほど味わいを増すというかなんというか、サブスク音源でちゃんとした(…なんで言えばいいのかしら)扱いを受けることができているようで安堵しました。

で、この中から迷いに迷って1曲めの「タナトス」を。


「アコースティックアレンジ」という制約(?)をひとつ設けられたことによって、改めてBUCK-TICKの強みを感じたというところがあって。



 近田さんが「考えるヒット」で「獣たちの夜」について「歌」と「楽器」のバランスについて語っていたのだけれど(本棚にあるのに参照しないものぐさもの)、「楽器隊が歌メロの従属物になっていない」みたいな内容だったような。



 歌メロのよさと楽器隊のバランスというか…なんというか歌メロが際立つんだけどギター2人はそれを追従する形ではなく、不可欠な構成要素としての立ち位置で絶妙に絡むんですね。



 これまたうろ覚えなんですが「水曜日のカンパネラ」のケンモチヒデフミ氏がBUCK-TICK楽曲に関して「楽曲の仕上がりに対して音数がびっくりするほど少ない」みたいなことをどこかで言っていたような…Twitterだったかな〜。



 昨日、あれほど熱烈なSSL推し記事を上げておきながら、いざ票を投じる段になってみるとまぁ迷うこと迷うこと。


 実際、曲名記入スペースに「真っ赤な」まで書きかけたくらい「真っ赤な夜」も捨て難かったし、やはり「スズメバチ」所収作品だなぁという感じで「memento mori」の曲はアコースティックアレンジで聴きたいと思うものが多くて。
「Les Enfants Terribles」も「GALAXY」も「天使は誰だ」も、アコースティックアレンジで聴いて見たいよなぁ、って(ワタシが票を投じずともメメモリの曲は他のおさかなさんがいっぱい投票していそうだなと思ってSSL推しを貫いたのですが)。

「TANGO Swanka」もかっこいいだろうなー。 

 こうしてつらつら書き並べるに、ベースのかっこいい曲が好きというのが非常にわかりやすく出ますね、好みとして(笑)。SSLの中では「タナトス」と「キミガシン…ダラ」(「…」表記は正しくは「点二つ」です)で迷ったなぁ。「ヒロイン」も!
「真っ赤な夜」で迷ったというのはその辺りもあるんですが、「あっちゃんにここぞとばかり歌ってほしい」曲を選んだというか。


 単に聴いてみたい、というより「カッコよくしてくれそう」の期待度で選んだ面もあり。

 My eyes &Your eyesとかRomanesqueとか(HEARTSとか!)も、アコースティックアレンジで聴いてみたくもあるけれど、あからさまな美メロ楽曲(めっちゃ褒めてます)は、絶対綺麗に仕上がるのわかってるしなぁ…というところもありましてね。

 何がどう出ても楽しみ。発表してくれるのかな〜?