…長くなるよ!
でも、今日書き切ってしまわないとダメなの。

一昨日「砂丘の話」という記事を書いた。

その夜、明日行こう!いや行きたい!仕事帰りだろうとなんだろうと行く!とまで思いつめはしたものの、直近の駐車場の営業時刻が17時半(3月末まで?だったかな)までという現実の前に沈黙するより他なく…。


 朝イチで!と昨夜呑んでいるときには殊勝にも思っていたのだけれど当初の予定から出遅れること1時間半近く、まぁ実際のところ無理して早出するよりはこれが正解だったかな、という土曜日に。


 朝、支度をしていたら


 科学と祈りのはざま


ってことばがぽんと出たんですね。




「フローズン・ビーチ」の話をここでしていなかったのだということに、我ながら驚く。

  平沢進に於ける初期ソロ作品「時空の水」所収の「フローズン・ビーチ」は、ワタシにとって最強の偏愛ソングで、ワタシはこれを完全なラブソングだと解釈しているのだけれど、その歌詞の一節として歌われるのが、この



  科学と祈りのはざま


というフレーズなんです。
師匠の…ヒラサワの声が良すぎることとこのフレーズに至るまでのことばのチョイスが完璧すぎることと、楽曲のテイストがワタシの嗜好ど真ん中ってのもあって、年を経るに連れ(30年近く昔の楽曲だよ)ますます偏愛度深まるばかりなんです。



 全ては、「科学と祈りのはざま」なのだと。


 スポーツって、ものすごく科学的に研究され検証され検討されるようになって、羽生くんの緻密なメモ書きで埋め尽くされた練習ノートなんかはまさにその「科学的手法」の一端を垣間見る思いなんだけど、科学だけじゃ無いことを彼自身がいちばん知っているでしょう、経験的に。


  科学の方で寄与できないのなら、せめて祈りに想いを注ぎたいと思う気持ちが、今日のドライブという名の巡礼に、ワタシを連れ出したのです。

  BUCK-TICKからの宿題に30年近く越しでカタをつけることと、羽生くんの今日を信じて祈るためのお手伝いをしてもらいにいくこと。

 「好き」にどこまでも連れ回される人生であることよ。本望ですがね!


アルバム「狂った太陽」を爆音で再生しながら一路中田島砂丘へ。
…いやはや、ほんとにこんなにあっさり到着できるようなところだったというのに、ここに来るまでいったいどれほどの時間を費やしたのかしら。


目的地が近づくにつれ、なんかもう涙出そうになってきちゃったんだよ(苦笑)。







安定の方向音痴ゆえまんまと見落としたのですがここよりももっと砂丘のすぐ近くにもうひとつ駐車場ありますよ〜





当たり前ですが「Dunes」とな

「時空の水」にはずばり「Dune」という曲もあるのですが「フローズン・ビーチ」が好き過ぎて他を殆ど聴いていないに等しいという…師匠許して。





5人もかつてこれを見たかしら












こうではないことくらいもちろん承知も覚悟もしていたけれど







自然が自然のままでヒトと共存することの難しさよ







覚悟はしていましたが…
どーん。





砂丘にはトラックもいます
大学生くらいの若者たちが砂地でダッシュを繰り返していたよ。部活かな。






現実はこんなもんだよね






ミュージックビデオ画面撮り






今ならCGでできちゃうのかなぁ





ものすごく寒くて曇天で…これはこれで雰囲気あったけれど
けっこうひっきりなしに人が往来する。





なんかねぇ、いろいろ連想したよ
「地球に落ちてきた男」の母星の風景とか。






めちゃくちゃ風が強くて、砂が服にあたって音を立てるとか、顔が痛いくらいだとか。
またしてもBowieなんだけど「Quicksand」が鳴っちゃうよねとかさ。







風紋っていうんですかね
よかったちゃんと撮れていて









フジマキさんのインスタに出てきそうだなとか(笑






砂と雪って似てるよね
さらさらと重い。





登っていくとその先に





わりといきなり海がひらけていて





向こう側はこんななんです




ゆえに
この向きで引いているのが






滑り落ちる時は逆向きなのも
あれこれ事情あってのことだったのだろうなぁなんて





観るたび半泣きだったなこのシーンとか






切なくも美しいあっちゃん3連発















なんかね〜、もっと「寄り」で撮っていた印象だったんだけど画面撮りしてみたらそうでもないのね。高校生のころの自分がどれだけテレビに寄って観てたんだ、っていうね(笑








砂丘から肉塊へ。
御当地人気メニューですな。いっつも激混みでなかなか食べられないんだよ〜!







歩くためのエネルギーを補給して、いざ。
あ…こんな感じの空だったのね




歩くにつれ
空は晴れ渡り汗ばむほどの陽気に




初詣だと大行列の御神籤どころ
いつもは閉まってるの。御神籤はお札やらお守りやら売っている場所のとなりでひくのです




ツイートもしましたがこっちにも貼る











話は少々前後する。
こんな日にどうしてかしらと思うほど、駐車場には車が多かったんです。

初詣も合格祈願もとっくに終わっている時期だぞ…?
「ずいぶんにぎわってますね」と駐車場のおじさんに声をかけたら

「そりゃ今日から桜だんごですから。期間限定。まだ今ならあるみたいですよ」と言われたんですね。





  参道を歩く人(御参り前)たちがぶら下げている厄除けだんごのお土産ぶくろの中が、そういえばなんとなくピンクがかっている。普段だとお参りに向かう人たちは殆ど手ぶらなんだけどなるほど「期間限定」か。売り切れる前に…ってことかしらね。






  だんごはお参り済ませてから。その辺はね(笑






限定ですよ限定





数十分で売り切れってびっくり




実際
お土産用は確保できたけど、イートイン分は午前中に売り切れだったそうで…





 
何度となく訪れているこのお寺の参道にある茶屋のひとつが
「ことぶき茶屋」という名だったことを本日初めて知って思わず下向いて笑いを噛み殺しつつ歩く帰路でございましたよ(笑)






コーヒーと一緒に
ほんのり桜色

1日で何かさ食べる気だ…。








泣きそうになったり歩いたり食べたり祈ったり笑ったりの日中を経て、いよいよです。


今日はテレビ消さないよ。




「途中」はまだまだいくつもあって、ひとつひとつ終わらせていくしかないことを改めて確かめて、何十年越しの「途中」であり「宿題」をやっとやっとクリアした。





  砂丘にもまた行くだろうし、法多山にも訪れるだろうけれど、今日のこの気持ちで訪れることができるのは今日だけ。





 いつかできるとか、いつでもできるとかそういうことじゃないってことを、ちゃんと実感しながら生きるってことにもっと自覚的でありたいな。




 教えてもらったことを教えてもらいっぱなしにするんじゃなくて、自分の身にきちんと落とし込むことが「いま」を生きることで、そういう在り方が、生きられることに感謝するってことなのかな…なんて取り留めなく想い広がる今日なのでした。