初個展京都〜東京 | 九十九次百 つくもつぐもも のぶろぐ

初個展京都〜東京

お久しぶりです。尚武です。
一月からの個展の後始末もようやく落ち着いてきたので、初個展のレポートなどをしたいと思います。
まずは、京都で一月六日から開催致しました『仁阿展』から。

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物語を読み進めて行く形の展示にしました。


続きまして、東京で二月三日から開催致しました、『気冶綯フ展』です。

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こちらは座ってゆったり観て頂く展示となりました。



どちらの展示でも、皆様のご意見は私が思いもかけなかった内容も多く、本当に勉強になりました。
そして、、
見て下さった方のほぼ全員から、
「これ、どうやって描いてるんですか?」
との質問を頂きましたので、この機会に改めてお話させて頂きます。

使う道具は、鉛筆と筆とインクとMacです。
今回、私は「空想冒険活劇版画絵師」と、ちょっと大袈裟なキャッチフレーズを付けたのですが、、、
私の手法を一言で申しますと「浮世絵の製作方法を Mac で模倣している」という感じでしょうか。
まず、絵師の役割を私が手描きで行い、彫り師と摺り師の役割をMac Book で行ってます。
ですから、私は「版画家」ではなく「版画絵師」なのです。
元々、浮世絵の生産システム自体が大量印刷用に作られましたから、個人で全工程を行うのであれば、Macで行うのが一番近いかと思ったのです。

その後、プロの浮世絵を摺る職人さんに「個人でやるならパソコンが良いよ~」と、さらりと言われた時は、さすがに私も一寸面食らいました。

しかし、よく耳にする「デジタル浮世絵」とか「現代浮世絵」とかの呼び名は、いくら何でも日本語として間違い過ぎてるので、私の作品の場合は「デジタル版画」とでも言いましょうか。
(「浮世絵」という言葉には複数の意味がありますからね。)

「デジタル」と言うと、何だか最先端技術のようですが、30年位前に初めて触った PC が Apple Ⅱだった私のような古い人間にとっては、筆やスパチュラ等と変わらない、ただの道具です。
(勿論かなり便利な道具ではありますね。)

と、一寸理屈っぽくなりましたかね...



最後になりますが、
個展にお越し下さった皆様、そして応援して下さる皆様、この度は誠にありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します。