何の不自由なく世話をしてもらっている。
みんなに心から感謝している。
だけど
なんか苦しいと感じる。
患者さんがおっしゃっていました。
しばらく
お話しをうかがううちに、
気持ちの整理ができてきたのか
周りの皆んなは
何不自由なく動いて、歩いて
自由な生活を送れている。
それができない自分が
不甲斐ないし悔しい...
心の居場所がない。
こんな言葉で気持ちを表現して
くださいました。
あっ!私も身に覚えがある。
似た感覚を味わったと、
感じました。
娘の闘病中...
友人、医療者、闘病支援団体の方など
周りの方に本当に良くしてもらいました。
感謝以外には、
何も浮かばない!!
素晴らしいサポートに囲まれて
こんなにも周囲の優しさに
救われたことはなかった。
共にたくさんの思い出作りをしたし
どんな時も駆けつけてくれたし。
火葬の時ですら、
私達家族と共に居てくれたこと
感謝しています。
共に過ごし、支えられた時間は
まさにグリーフケアでした。
みんなとの時間が
今の私の生きる活力になっている!
間違いなく
そう言い切れます。
でも..
なぜか、ずっと、違和感があった。
孤独感?疎外感?悔しさ?嫉妬心?
(しっくりくる言葉がわからない)
「自分の命より大切な娘と
あとどれだけ一緒にいれるか
わからない。」
「余命わずか...
どうあがいても助からない。」
こんな絶望の中にいる
私の気持ち...
きっと、誰にもわかるはずがない。
だって、
他の人には
大切な家族との平和な
毎日があり、未来もある。
だから...
どんなに苦しくて、吐き出したくても
私の気持ちを語るのは
すごく抵抗がありました。
こんなに支えてもらい、
感謝の気持ちで溢れている…
だからこそ
自分の「弱さ」を言えなくて
「羨ましい」という気持ちを抱く自分に
猛烈な嫌気がさしていました。
今振り返ると…
私を支えてくれるサポート環境には
とても恵まれていました。
感謝の気持ちが膨らむ一方で
私の中に芽生えてくるブラックな感情…
ブラックな自分の弱音を吐ける
「心の居場所」がなかったのだと
気付きました。
振り返れば、
私の感情は喪失に伴う正常な反応であり、
周囲の方々の支えがなければ
もっと複雑なグリーフ反応を生じていました。
だから、本当に支えてくれた仲間には
感謝です。
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心の中をジクソーパズルだとすると。
優しい気持ち
感謝の気持ち
という、プラスな感情のピースは
きちんと居場所を
はめていくことができていた。
一方で…
「大切な娘の喪失」という
何よりも大きな心情を取り巻く
悔しい、悲しい、怖い、羨ましい、
なぜ、どうして私だけ??
こんなブラックな感情のピースの場所を
見つけられずにいた。。。
闘病中だけではなく、
ちゃーこが旅立ってからも。
私はブラックな自分の心の居場所が
ますます見つけられなくて苦しかった
でもね。
初めてグリーフケアの門を叩いた時、
私のように
グリーフを抱えた皆さんと出会い、
色々な体験談を聴かせていただく中で、
「私だけじゃないんだ」と気づきました。
大切な存在を失った後の
心の変化を学び、
実際に仲間の経験談を
聞かせていただくことが、
いつの頃からか
自分自身の心の整理に
役立つ時間となっていきました。
色々な意味で、
私は「一人じゃない」ということに
やっと気づけた時。
心の中のジクソーパズルが
どんどん埋められていくような
感覚が生まれました。
グリーフは失うだけではないから。
必ず、芽生えてくる
何かがある!!
ご自身のタイミングを大切にしながら
ちょっと環境を変えたり
周りを見渡してみると…
新たな気づきが生まれることもあります。
どんな心にも居場所が見つかるはず。
絶対に
あなたは一人じゃない
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